使いやすい水量に希釈して撒ききるだけ!
果菜類での処理方法が便利になりました。
ベリマーク®SCは、野菜を加害するチョウ目害虫やコナジラミなど広範囲の害虫を効果的に防除する野菜灌注処理用殺虫剤です。
健全な初期生育で安定した収穫を防除面からサポートします。
果菜類に対しては、25㎖の薬量を10~20ℓの水に希釈して400株に均一に撒ききるだけ!
処理方法が変更になり、ご自分に合った使いやすい水量で処理できるようになりました。
【基本特性】
●有効成分サイアジピル®(一般名:シアントラニリプロール)を有効成分としたジアミド系の野菜苗灌注処理用殺虫剤です。(IRAC作用機構グループ28)
●幅広い殺虫スペクトラム(クロススペクトラム*)
ハスモンヨトウ、オオタバコガ、コナガ等のチョウ目害虫および、コナジラミ類、アブラムシ類、アザミウマ類、ハモグリバエ類等の広範囲な害虫に卓効を示します。
*広い範囲の害虫に有効な一方で、有用な天敵等に対し影響が小さい作用性を、クロススペクトラムと定義しました。
●速やかな摂食行動阻害
有効成分サイアジピル®の作用により害虫は筋収縮を起こすので、摂食行動が速やかに止まり、作物への被害を最小限にとどめることができます。(主に食毒で効果を発揮します)また、これによりトマトでは黄化葉巻病、きゅうりでは黄化えそ病など害虫が媒介する病害の伝播を減少させる効果も期待できます。
●抵抗性害虫に優れた効果
既存の薬剤に抵抗性が発達した害虫にも高い効果を示します。
【省力性】
●根からの吸収移行性と長い残効性
灌注処理すると、薬剤が作物の根から吸収され、有効成分が作物全体にいきわたります。この作用により本圃での約3~4週間の殺虫効果が期待できます。
●1株ずつの処理ではなくまとめての処理ができて省力的。
セルトレイ苗やペーパーポット苗、また育苗中の鉢ずらし前の苗がまとまっているときに処理ができ、定植時は植えるだけ。
【安全性】
●適用作物に対する高い安全性
灌注処理に適した製剤となっているため、トマトなどの果菜類、キャベツなどの葉菜類など適用作物に対して高い安全性が確認されています。これまでの委託試験では、薬害の事例はありません。
●天敵・訪花昆虫、周辺環境に対する高い安全性
カブリダニなどの天敵、ミツバチ、マルハナバチなどの訪花昆虫への安全性が高く、IPMプログラムに組み込むことが可能です。また灌注処理なのでドリフトや使用者への薬剤被曝も少なくすることができます。
ベリマーク®SCは、野菜を加害するチョウ目害虫やコナジラミ類など広範囲の害虫を効果的に防除できる殺虫剤です。健全な初期生育で安定した収穫を防除面からサポートします。
■適用害虫と使用方法(2023年12月20日現在)
作物名 | 適用病害虫名 | 希釈倍数 | 使用液量 | 使用時期 | 本剤の 使用回数 | 使用方法 | シアントラニリプロールを含む 農薬の総使用回数 |
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キャベツ | コナガ アオムシ ヨトウムシ ハスモンヨトウ ハイマダラノメイガ アブラムシ類 アザミウマ類 ネキリムシ類 ウワバ類 シロイチモジヨトウ | 400倍 | セル成型育苗トレイ 1箱または ペーパー ポット1冊 (約30× 60cm、 使用土壌約 1.5~4ℓ) 当り0.5ℓ | 育苗期後半 ~定植当日 | 1回 | 灌注 | 4回以内 (定植時までの処理は1回以内、 定植後の処理は3回以内) |
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ブロッコリー | コナガ アオムシ ハスモンヨトウ ハイマダラノメイガ アブラムシ類 アザミウマ類 シロイチモジヨトウ |
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はくさい | コナガ アオムシ ハスモンヨトウ ハイマダラノメイガ カブラハバチ類 アブラムシ類 シロイチモジヨトウ | 4回以内 (定植時までの処理は1回以内、 定植後の散布は3回以内) |
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レタス 非結球レタス | オオタバコガ ハスモンヨトウ ヒメフタテンヨコバイ ハモグリバエ類 アブラムシ類 ウワバ類 シロイチモジヨトウ |
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コオロギ類 | 定植当日 |
カリフラワー | コナガ アオムシ ハスモンヨトウ | 育苗期後半 ~定植当日 | 1回 |
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しそ | アブラムシ類 |
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ねぎ | タマネギバエ タネバエ シロイチモジヨトウ アザミウマ類 ハモグリバエ類 ネキリムシ類 | 4回以内 (定植時までの処理は1回以内、 定植後の処理は3回以内 (但し、株元灌注は1回以内)) |
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シロイチモジヨトウ アザミウマ類 ハモグリバエ類 ネキリムシ類 | 2000倍 | 0.5ℓ/㎡ | 収穫7日前 まで | 株元灌注 |
ほうれんそう | ハスモンヨトウ | 2000倍 | 0.1ℓ/㎡ | 1回 |
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4000倍 | 0.2ℓ/㎡ |
シロオビノメイガ アブラムシ類 | 4000倍 | 0.2ℓ/㎡ |
非結球 あぶらな科 葉菜類 | アオムシ コナガ アブラムシ類 |
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いちご | ハスモンヨトウ | 1000倍 | 25~50mℓ/株 | 育苗期後半 | 灌注 | 4回以内 (灌注は1回以内、 散布は3回以内) |
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ハスモンヨトウ アザミウマ類 コナジラミ類 コガネムシ類 | 50mℓ/株 | 育苗期後半 ~定植当日 |
アブラムシ類 | 25~50mℓ/株 |
作物名 | 適用病害虫名 | 使用量 | 使用時期 | 本剤の 使用回数 | 使用方法 | シアントラニリプロールを含む 農薬の総使用回数 |
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薬量 | 希釈水量 |
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きゅうり | アブラムシ類 | 400株当り 25㎖ | 400株当り 2~20ℓ (1株当り 5~50㎖) | 育苗期後半 ~定植当日 | 1回 | 灌注 | 4回以内 (定植時までの処理及び定植直後の 株元灌注は 合計1回以内、 定植後の散布は3回以内) |
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アザミウマ類 コナジラミ類 ハモグリバエ類 | 400株当り 10~20ℓ (1株当り 25~50㎖) |
アブラムシ類 | 400株当り 20~200ℓ (1株当り 50~500㎖) | 定植直後 | 株元灌注 |
トマト ミニトマト | アブラムシ類 アザミウマ類 コナジラミ類 ハモグリバエ類 トマトキバガ | 400株当り 10~20ℓ (1株当り 25~50㎖) | 育苗期後半 ~定植当日 | 灌注 |
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コナジラミ類 | 400株当り 20~200ℓ (1株当り 50~500㎖) | 定植直後 | 株元灌注 |
ピーマン | アブラムシ類 アザミウマ類 コナジラミ類 | 400株当り 10~20ℓ (1株当り 25~50㎖) | 育苗期後半 ~定植当日 | 灌注 | 4回以内 (定植時までの処理及び定植直後の 株元灌注は 合計1回以内、 定植後の散布は3回以内) |
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コガネムシ類 | 400株当り 10ℓ (1株当り 25㎖) |
アブラムシ類 | 400株当り 200ℓ (1株当り 500㎖) | 定植直後 | 株元灌注 |
なす | アブラムシ類 アザミウマ類 コナジラミ類 ハモグリバエ類 ネキリムシ類 | 400株当り 10~20ℓ (1株当り 25~50㎖) | 育苗期後半 ~定植当日 | 灌注 | 1回 |
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アブラムシ類 | 400株当り 200ℓ (1株当り 500㎖) | 定植直後 | 株元灌注 |
メロン すいか | アブラムシ類 アザミウマ類 コナジラミ類 | 400株当り 10~20ℓ (1株当り 25~50㎖) | 育苗期後半 ~定植当日 | 灌注 |
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アブラムシ類 | 400株当り 200ℓ (1株当り 500㎖) | 定植直後 | 株元灌注 |
ししとう | アブラムシ類 アザミウマ類 コナジラミ類 | 400株当り 10ℓ (1株当り 25㎖) | 育苗期後半 ~定植当日 | 灌注 | 4回以内 (灌注は1回以内、 散布は3回以内) |
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ベリマーク®SC 適用内容(印刷用PDF)
効果・薬害等の注意
●使用前によく振ってから使用してください。
●使用量に合わせ薬液を調製し、使いきってください。
●薬液調製後はできるだけ速やかに使用してください。
●アルカリ性の農薬や肥料との混用はさけてください。
●過度の連用を避け、可能な限り作用性の異なる薬剤やその他の防除手段を組み合わせて使用してください。
● 空容器はほ場などに放置せず、3回以上水洗し、環境に影響のないよう適切に処理してください。洗浄水はタンクに入れてください。
●適用作物群に属する作物又はその新品種に本剤を初めて使用する場合は、使用者の責任において事前に薬害の有無を十分確認してから使用してください。なお、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましいです。
●本剤の使用に当っては、使用量、使用時期、使用方法を誤らないように注意し、とくに初めて使用する場合は、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましいです。
安全使用上の注意 ●誤飲などのないように注意してください。
●使用の際は手袋、長ズボン・長袖の作業衣などを着用して薬剤が皮膚に付着しないように注意してください。
●水産動植物(甲殻類)に影響を及ぼすおそれがあるので、河川、養殖池等に飛散、流入しないよう注意して使用してください。
●使用残りの薬液が生じないように調製を行い、使いきってください。処理器具及び容器の洗浄水は、河川等に流さないでください。また、空容器等は水産動植物に影響を与えないよう適切に処理してください。
●密栓し、直射日光をさけ、食品と区別して、冷涼な所に保管してください。
●混用事例
●近接処理事例(灌注)
●近接処理事例(株元灌注)
※1:近接処理(灌注)の場合、ベリマークSCは定植7日前~前日に灌注処理。対照剤は定植当日処理。
※2:近接処理(株元灌注)の場合、ベリマークSC、対照剤ともに生育期の同日処理。
本表は実施した試験をもとに作成しておりますが、品種、栽培条件、使用濃度、使用時期などにより結果が異なる場合があります。したがって、本表で●であっても「薬害がない」ということを保証するものではありません。あくまでも混用知見の一例として考えていただきますようお願いいたします。
●成分・性状
- 委託試験番号
- XI-0701SC
- 有効成分
- シアントラニリプロール 18.7%
- 化合物の系統
- アントラニリックジアミド系
- 物理化学的性状
- 類白色水和性粘稠懸濁液体
- 有効成分の通称
- サイアジピル®(Cyazypyr®)
本剤は単剤のみならず様々な混合剤も開発しますので、商品名や一般名とは別に、どの剤型や混合剤に含まれていても確認しやすいように、上記通称を名付けました。 - IRACグループ
殺虫剤分類28
●安全性
乳類、鳥類、魚類への影響(原体)
哺乳類、鳥類、魚類に対して高い安全性を示します。(普通物*相当)
- ラット経口
- > 5000mg/kg (LD50)
- ラット経皮
- > 5000mg/kg (LD50)
- ウズラ
- > 5000mg/kg(LD50)
- コイ
- > 16mg/ℓ (LC50)
*普通物とは、毒劇物に該当しないものを指していう通称
適用作物に対する安全性(薬害)
上市以来、薬害事例はありません。