ベリマーク®SC ユーザー証言ファイル
栃木県真岡市
渡邉 義昭さん
13年前にUターン就農し専業農家へ。いちご30a(とちおとめ、とちあいか)、水稲4.3haを作付。ご両親、奥様、パートの方とともに営農し、JAはが野へ全量出荷。栃木県主催の「いちご王国グランプリ」で受賞経験も持つ
ハスモンヨトウのプレッシャーから解放された。
精神的にもコスト的にも助かりました。
ハスモンヨトウとアブラムシ類に1ヵ月の残効を発揮
所属するJAはが野管内真岡地区で、トップクラスのいちごの反収をマークする渡邉さん。ハウスでの作業の合間を縫って取材に応じてくださいました。市場から求められるのは食味に加え、大きく、色づきが良く、形の良いいちご。そのためには、水やりの量と受粉した後の温度管理が重要なのだとか。
また、病害虫防除では、葉や花芽を食害するハスモンヨトウの防除が、ポイントなのだそうです。
「定植後、頂花房の花芽をハスモンヨトウに食べられると、もろに収量がダウンします。細心の注意が必要なので、かなりのストレスがかかりますね」と苦笑する渡邉さん。
「いちごの定植後の9月中下旬は、4.3haを作付する水田の稲刈り作業と重なるので、防除はできるだけ省力化したい」ともおっしゃいます。
渡邉さんは昨年の9月初旬、ベリマーク®SCを試験的に使用。定植前日に30a分の約2万株の苗に対して灌注処理されました。
「定植して1ヵ月は、全くハスモンヨトウの発生が見られませんでした。同時にアブラムシ類も抑えてくれて大助かり。精神的にもすごくラクになりましたね」と渡邉さん。
以前は、定植2週間後の9月中旬に、チョウ目害虫対象とアブラムシ類対象で殺虫剤を各1剤、殺菌剤を1剤の合計3剤を混用して散布されていたとのこと。ベリマークⓇSCを使用した今回、定植後の防除は殺菌剤のみで済んだそうです。
本圃の散布作業に比べて、灌注処理はラク
「稲刈りがちょうど9月の中下旬で、作業に2週間ほどかかるんです。以前は稲刈りをしている間、いちごハウスにハスモンヨトウが飛び込んできていないか気になって仕方なかった。ところが、ベリマーク®SCを使用すると、定植して1ヵ月間は、殺菌剤の散布だけで十分でした。おかげで、安心して稲刈りに専念することができました。精神的にもコスト的にもすごく助かりましたね」。
灌注処理の作業は、定植前日、夜冷庫の外に小型成型トレイの苗を並べて、ジョウロで処理されたとのこと。「動噴でハウス内を歩き回らないといけない本圃の散布と比べて、断然作業が簡単ですね」と渡邉さん。
「ベリマーク®SCは、根っこから吸わせられるので、いちごの苗全体に成分がいきわたってる感じがする。すごく安心感がありますね」と笑みがこぼれます。
「稲刈り時期に、いちごのハスモンヨトウのプレッシャーから解放されるのは、私にとってすごく大きなメリット。次のシーズンも30aすべてにベリマーク®SCを使います」。
今後はさらなる反収アップをめざして、技術を向上させたいとおっしゃる渡邉さん。いちご産地のトップランナーとして、走り続けられる覚悟を伺うことができました。
※コメントは取材当時の個人の感想です。
本内容は2022年6月取材時のものです。