ベリマーク®SC ユーザー証言ファイル
福岡県糸島市
末次信英さん
JA糸島いちご部会の副部会長として産地をけん引。お母様、息子さんとともに、いちご16a(あまおう)、水稲7ha、だいず1haを作付する。
ハスモンヨトウやアブラムシに3週間の残効。
生育初期の害虫密度を低く抑え、
頂果房を食害からしっかり守ってくれる。
ハウス天井への遮光剤塗布や寒冷紗被覆で、
春先でも高品質な「あまおう」を出荷
あかい・まるい・おおきい・うまいの頭文字をとってネーミングされたいちご品種「あまおう」。糸島産の「あまおう」は、春先でも痛みが少ないため、市場から高く評価されています。91名のいちご生産者が所属するJA糸島いちご部会で、副部会長として活躍される末次さんに、栽培や防除の秘訣を伺いました。
「部会員全員が品質を確保するための努力を徹底しています。春先に関しては、3月下旬までにハウスの天井に遮光剤を塗布するか、寒冷紗を被覆し、ハウス内の温度を低めに抑えます。収穫についても、冬場は8~9分、春先は7分ぐらいの熟度で、早朝に収穫するように徹底。あまおうは収穫後も追熟するので、その特性を生かして出荷体制を組んでいます」。
定植時期についても「作業の集中を避けるため、各自で分散するよう取り組んでいます」とのこと。
「うちの場合は、株冷処理を行う作型の苗を9月15日ごろに定植し、1週間後に普通作型の苗を定植します。株冷処理したいちごは11月20日頃から収穫、普通作型のいちごは12月10日頃から収穫しますね。ほぼ計画通り、作業分散できていると思います」。
ハスモンヨトウ、アブラムシなどに3週間の残効。
アザミウマも定植前にしっかり防除できて、
生育初期の害虫密度がしっかり下げられる
防除については、ハスモンヨトウ、アブラムシ、ハダニといった生育初期の問題害虫に注意されているとのこと。ハダニについては、定植前の灌注処理剤で対応されていましたが、ハスモンヨトウなどの害虫については決め手となる対策が見つからず、苦慮されていたのだそうです。
「知り合いのきゅうり農家からべリマーク®SCがいいんじゃないかと聞き、ハダニ用の薬剤と混用して、使い始めました。定植2~3日前に処理して、ハスモンヨトウやアブラムシに3週間ぐらい残効がある。ねらい通りでしたね」。
また、「定植後はしばらく活着のための灌水で、通路がビチャビチャでしょ。ハウスの奥まで入り込んでの防除は大変なんで、この時期にしっかり長く効いてくれるのは、ほんと有難い。定植2週間後にやってた防除が、いらなくなりました」。
生育期の害虫防除については、「まず、アザミウマのような目に見えないような害虫も、定植前にしっかり防除しておいて、本圃に持ち込まないこと。それと、生育初期の段階で、害虫密度をできるだけ低く保ち続けること。この両方にべリマーク®SCはぴったりはまる」。
「最初の頂果房が食害されると、テンションすごく下がります(笑)。べリマーク®SCなら、ここをきっちり守ってくれる」。
今後もしっかりと病害虫防除に取り組み、秀品率や収量を上げていきたい、と末次さん。糸島産いちごブランドをけん引する頼もしい横顔を拝見することができました。
※コメントは取材当時の個人の感想です。
本内容は2023年5月取材時のものです。