ベリマーク®SC ユーザー証言ファイル
茨城県鉾田市
市村通啓さん
地元の農業関係会社を退職して2020年に就農。お父様、奥様とともに、メロン1.1haとミニトマト35aを作付。

メロンの著しい品質低下を招く、
アブラムシ類等の初期害虫。
ベリマーク®SCによる徹底防除で、
秀品率が大幅アップ。
メロン栽培のポイントはハウスの温湿度管理。
収穫に向けて生育が進む市村さんのメロン(2025年5月14日撮影。以下同)35棟のハウスでメロンを手がけるのは、茨城県鉾田市の市村さん。「鉾田市はレベルの高いメロン農家がたくさんいて、農業をやるなら絶好の環境」と、地元の農業関係会社勤務時代に再認識し、就農を決意。今年、農家5年目を迎えます。
茨城県のオリジナル品種「イバラキング」を全量JAほこたに出荷する市村さん。「メロン栽培のポイントは、何と言っても温湿度管理」とおっしゃいます。
「私が手がけている春メロンは、5月のゴールデンウィークが出荷ピーク。特に大事なのは、2月下旬から3月下旬にかけてのハウスの温湿度管理です。少し先の天候を考慮しつつ、ハウス内の温度、湿度を調節しますが、この時期の管理を失敗するとメロンの果実に割れや傷が生じて、この時点で落等してしまう。メロンの割れや傷は、生育が進んでも治らないので、絶対に失敗できない」。
温湿度管理と同時に、失敗できないのが病害虫防除。
JAほこたの「イバラキング」は、全国の市場に出荷される市村さんの良きアドバイザーでもあるJAほこた営農企画推進課の営農指導員の澤口良太さんに、春メロンの品質低下を招く病害虫の傾向について伺いました。
「産地全体としては、アブラムシやコナジラミの発生密度が年々高まる傾向にあります。特にアブラムシの果実加害は、著しい品質低下につながるので、生育初期からしっかりとした防除が必要。寄生数増加抑制の観点から、アブラムシへの効果が高いベリマーク®SCが、徹底防除に有効と考えています」。
定植直後にベリマーク®SCを根回し水処理してみたら、
定植後2~3週間は、ばっちりアブラムシ類を抑えられた。
メロンの品質が上がり、秀品率もだいぶアップ。
JAほこたの澤口さんのすすめで、市村さんがベリマーク®SCを初めて導入したのは昨年のこと。ミニトマトの定植直後に根回し水処理(株元灌注処理)で使用されました。
「コナジラミ類に効果が高かったですね。その時、ベリマーク®SCの根回し水処理ってすごく効率的だなと実感したんで、ぜひメロンでも実践してみたいと思ったんです」と市村さん。
メロンについては、今年の1月上旬から3月下旬にかけて、春メロンの定植直後に、ベリマーク®SCを動噴で根回し水処理(株元灌注処理)されました。
「去年より秀品率がアップした」市村さんのメロン圃場「アブラムシ類への防除効果も、期待どおりだった」と市村さん。
「定植後2~3週間は、ばっちり抑えてくれましたね。生育初期の害虫をしっかり防除できたから、メロンの品質が上がりました。今年はホント完璧な出来。秀品率もだいぶ上がりました」。
さらに、粒剤タイプの処理に比べて、すごくラクで助かった。
以前は、定植後に粒剤タイプの殺虫剤を使っていたという市村さん。
「昨年までは中腰のキツい体勢で粒剤を手散布して、その後に根回し水をしてたから、合計2回の作業が続いて結構大変でした。今年はベリマーク®SCの根回し水処理1回だけで済んだので、すごくラクになった。3月はハウスの中の室温が結構高くなるので、なおさら助かりましたね」。
「ベリマーク®SCは、メロンにもトマトにも使える、液肥と混用できる、そういう便利なところも好き」と市村さん。
「ハウスの中に入った時の自分の肌感覚を大事にしながら、環境測定器などのデータも上手に活用したい」。メロンの大産地を支える担い手の素敵な笑顔が印象的でした。
※コメントは取材当時の個人の感想です。本内容は2025年7月取材時のものです。
詳しい登録情報は、製品ラベルや当社ウェブサイト(根回し水処理|ベリマーク®SC|製品情報|FMC(エフエムシー)ジャパン)でご確認ください。
根回し水/根じめ処理(定植直後 株元灌注処理)は、トマト・ミニトマトではコナジラミ類、メロン・すいか、なす、ピーマンではアブラムシ類、きゅうりではアブラムシ類、アザミウマ類に登録があります。
育苗期後半~定植当日の処理と根回し水/根じめ処理(定植直後 株元灌注処理)は合計一回で、どちらかしか使用できません。
■ アブラムシ媒介ウイルス病害の対策を徹底しましょう
2024年に国内で初確認されたCABYVの感染が拡大しています。2025年までに特殊報が相次いで発表され、東北、関東、近畿地方で感染が確認されました。CABYVはアブラムシによって媒介されるため、アブラムシ対策を徹底することが防除の要です。
ベリマーク®SCはアブラムシへの優れた防除効果で、収量低下を軽減します。
■ 根回し水/根じめ処理(定植直後 株元灌注処理)の処理タイミング
NEW
定植直後の灌水(根回し水/根じめ)と、
一緒に処理できて省力的!
トマト・きゅうり・
なす・ピーマン・
すいか・メロン苗の根回し水/根じめ処理定植直後
株元灌注処理
従来行っていた「植穴への殺虫剤処理」をスキップ。
忙しい定植時期に、他の作業をこなす余裕が生まれます。