
幅広い重要害虫をしっかり防除する、
卓効成分クロラントラニリプロール(通称:リナキシピル®)、
シアントラニリプロール(通称:サイアジピル®)配合の
水稲育苗箱用混合剤
卓効成分クロラントラニリプロール(通称:リナキシピル®)、
シアントラニリプロール(通称:サイアジピル®)とは?
甲虫目の初期害虫、チョウ目害虫、カメムシ目の吸汁性害虫などの広範囲な害虫に卓効を示す一方、水稲や有用生物に対して高い安全性を示します。
単剤(フェルテラ®箱粒剤、パディート®箱粒剤)に加えて、様々な混合剤が開発・登録・販売されており、地域ごとの防除ニーズに最適な製品をお選びいただけます。
●高活性のアントラニリックジアミド系殺虫成分で、極微量の取り込みで速やかに害虫の加害を停止させます
●根から速やかに取り込まれ、イネ体全体にすばやく浸透移行します
●長期間高い効果が持続します
●既存殺虫剤の抵抗性害虫にも高い効果を発揮します
●水稲、哺乳類、鳥類、魚類、ヤゴ、クモに高い安全性を示します
●は種前の床土混和処理、は種時覆土前~移植当日までの育苗箱施用が可能で、様々な処理方法のニーズに対応できます
●充実した混合剤のラインナップで、地域ごとの害虫、病害の発生の特性に合わせた製品を選択頂けます
クロラントラニリプロール(通称:リナキシピル®)、
シアントラニリプロール(通称:サイアジピル®)含有箱粒剤の
有用生物への影響試験結果
●シオカラトンボ孵化幼虫に対する影響試験
供試薬剤 | 影響 |
---|
フェルテラ®箱粒剤 (リナキシピル®0.75%粒剤) | 無 |
パディート®箱粒剤 (サイアジピル®0.75%粒剤) | 無 |
IOBC基準(半野外)に従い、影響を「補正死亡率<25%: 無」、「25%≦補正死亡率<50%: 小」、「50%≦補正死亡率<75%: 中」、「75%≦補正死亡率: 大」として判定
供試時のシオカラトンボ孵化幼虫
処理120時間後に回収された幼虫※写真中のメモリはいずれも1メモリあたり1.0mm
【試験概要】
実施年: 2024年
試験地: 日本植物防疫協会 茨城研究所
供試虫: シオカラトンボ孵化幼虫(孵化48時間以内)
試験時期: 2024年6月28日~7月3日(処理日:6月28日)
模擬水田: ポリプロピレン製の水稲移植用のコンテナに土壌を充填し、水を入れた後に十分耕起した。
処理・移植: 50g/箱の薬剤を育苗箱に手で散粒処理し、如雨露を用いて軽く灌水を行い、処理当日にコンテナへ苗を手で移植した。
放飼: 底面にヤゴが逃亡できないサイズの穴を開けたアイスクリームカップを設置し、カップ内に水が充填された後にシオカラトンボ孵化幼虫を5頭放虫した。このカップを1反復とし、6反復、合計30頭/試験区設けた。この操作は移植当日(移植から約3時間後)に行った。
調査方法:放飼から24時間経過ごとに放飼120時間後まで生存・苦悶・死亡虫数を調査し、得られた結果から下記の式より生存率を算出した。調査結果から生存率を求め、Abbott (1925)の補正式を用いて補正死亡率を算出した。
生存率(%) =(生存虫数 / 供試個体数)×100
補正死亡率(%) = (対照無処理区の生存率-試験薬剤区の生存率) /対照無処理区の生存率×100
●アキアカネヤゴ(幼虫)に対する影響試験
供試薬剤 | 影響 |
---|
フェルテラ®箱粒剤 (リナキシピル®0.75%粒剤) | 無 |
パディート®箱粒剤 (サイアジピル®0.75%粒剤) | 無 |
対照薬剤B | 大 |
IOBC基準(室内)に従い、影響を「補正死亡率<30%: 無」、「30%≦補正死亡率<80%: 小」、「80%≦補正死亡率<99%:中」、「99%≦補正死亡率: 大」として判定
フェルテラ®箱粒剤区
対照薬剤B区〇アキアカネヤゴ
【試験概要】
実施年:2011年
試験地:DKK 成東 AG Field Station
供試虫:アキアカネ9齢幼虫
作物名:水稲(ヒメノモチ)
区制:直径13cm・高さ15cmワグナルポット、1区3株/ポット、10反復
試験方法:処理は移植当日に育苗箱あたり50g相当を散粒処理した。移植16日後、アキアカネのヤゴ9齢幼虫を各ポットあたり2頭ずつ放飼した。同時に餌としてヒメダカの幼魚をポットあたり1頭ずつ放飼した。えさは随時追加した。放飼後、試験ポットは25℃、自然日長下で室内に静置した。
調査方法:放飼の5日後ヤゴの生存率の調査を行った。
補正死亡率(%) = (対照無処理区の生存率-試験薬剤区の生存率)/対照無処理区の生存率×100
●キクヅキコモリグモに対する影響試験
供試薬剤 | 影響 |
---|
フェルテラ®箱粒剤 (リナキシピル®0.75%粒剤) | 無 |
IOBC基準(室内)に従い、影響を「補正死亡率<30%: 無」、「30%≦補正死亡率<80%: 小」、「80%≦補正死亡率<99%:中」、「99%≦補正死亡率: 大」として判定
フェルテラ®箱粒剤処理区
無処理区【試験概要】
実施年: 2010年
試験地: DKK 成東 AG Field Station
供試虫:キクヅキコモリグモ メス生体
試験方法: 処理は移植3日前に育苗箱あたり50g相当を散粒処理した。ポットに稲を移植後、餌としてトビイロウンカ3 齢幼虫30 頭を放飼した。移植4日後にキクヅキコモリグモを放し、放虫7日後の生存率を調べた。
●キクヅキコモリグモに対する影響試験
供試薬剤 | 影響 |
---|
パディート®箱粒剤 (サイアジピル®0.75%粒剤) | 無 |
対照薬剤A | 大 |
IOBC基準(室内)に従い、影響を「補正死亡率<30%: 無」、「30%≦補正死亡率<80%: 小」、「80%≦補正死亡率<99%:中」、「99%≦補正死亡率: 大」として判定
試験容器
パディート®箱粒剤処理区【試験概要】
実施年: 2024年
試験地: 日本植物防疫協会 高知試験場
供試虫:キクヅキコモリグモ2齢幼体
区制: 試験薬剤区、対照薬剤区、及び無処理区を設けた。
5反復(2齢幼体5頭/容器)
処理方法: ガラス製腰高シャーレに石英砂を詰め、蒸留水で容水量100%に調整した容器内に、パディート®箱粒剤を1 kg/10a、対照薬剤Aを4 kg/10aを処理した後、供試虫を放飼した。
調査方法: 処理24時間後、処理48時間後、処理3日後、処理5日後、処理7日後、処理10日後に供試虫の生存・死亡・苦悶数を調査した。
クロラントラニリプロール(リナキシピル®)含有箱粒剤の防除効果
●フタオビコヤガに対する効果に対する防除効果
フタオビコヤガに対する効果



●コブノメイガに対する防除効果
コブノメイガに対する効果


※100株、上位2葉を調査

●イネミズゾウムシに対する防除効果
イネミズゾウムシに対する効果


イネミズゾウムシの土繭数(70日後)


●イネドロオイムシに対する効果に対する防除効果
イネドロオイムシに対する効果


※縦軸が対数表記のため実際の幼虫個体数に1を足した数を幼虫数とした。
イネドロオイムシによる被害度(41日後)


シアントラニリプロール(サイアジピル®)含有箱粒剤の防除効果
●ニカメイチュウに対する防除効果
【試験概要】
- 対象作物:
- コシヒカリ
- 播 種 日:
- 4月26日
- 移 植 日:
- 5月17日
- 発生程度:
- 少発生
- 処 理 日:
- 5月17日(移植当日)
- 調 査 日:
- 7月22日(移植後66日)
- 調査方法:
- 各区100株、3ヶ所で心枯茎数を調査し、被害葉率を求めた。
●イネミズゾウムシに対する防除効果
【試験概要】
- 対象作物:
- あきたこまち
- 播 種 日:
- 4月10日
- 移 植 日:
- 5月15日
- 発生程度:
- 中発生
- 処 理 日:
- パディート®箱粒剤 5月15日(移植当日)
対照A剤 4月7日(床土混和) - 調 査 日:
- 6月5日、12日、19日、26日
- 調査方法:
- 各区100株について食害程度を調査した。

●イネドロオイムシに対する防除効果
【試験概要】
- 対象作物:
- ほしのゆめ
- 播 種 日:
- 4月21日
- 移 植 日:
- 5月26日
- 発生程度:
- 中発生
- 処 理 日:
- パディート®箱粒剤 5月23日(移植3日前)
対照B剤 5月26日(移植当日) - 調 査 日:
- 6月21日(移植後26日)、7月6日(移植後41日)
- 調査方法:
- 各区25株について被害葉数、寄生する幼虫数、蛹数を調査した。

※対照薬剤の表記:アルファベット順不同
クロラントラニリプロール(通称:リナキシピル®)配合製品
- OATアグリオ株式会社
オーベストオリゼ10箱粒剤
オーベスト箱粒剤
- 協友アグリ株式会社
防人箱粒剤
箱維新粒剤
- クミアイ化学工業株式会社
アンコール箱粒剤
エバーゴルプラス箱粒剤
ツインターボフェルテラ箱粒剤
ブーンゼクテラ箱粒剤
- 住友化学株式会社
箱将軍粒剤
- 日産化学株式会社
アドニスGT 箱粒剤
- 日本農薬株式会社
アプライフェルテラ粒剤
ハコガード粒剤
ブイゲットハコレンジャーL 粒剤
ブイゲットフェルテラゼクサロンL 粒剤
ブイゲットフェルテラチェスL 粒剤
ブイゲットフェルテラ粒剤
フジワンフェルテラ粒剤
- バイエルクロップサイエンス株式会社
エバーゴルワイド箱粒剤
- 北興化学工業株式会社
スクラム箱粒剤
フェルテラ箱粒剤
ホクコーDr.オリゼフェルテラグレータム粒剤
ホクコーDr.オリゼフェルテラ粒剤
ホクコービルダーフェルテラゼクサロン粒剤
ホクコービルダーフェルテラチェスGT 粒剤
ホクコービルダーフェルテラチェス粒剤
ホクコーファーストオリゼフェルテラ粒剤
ホクコーフェルテラゼクサロン箱粒剤
ホクコーフェルテラチェス箱粒剤
ホクコー側条オリゼメートフェルテラ顆粒水和剤
- 三井化学クロップ&
ライフソリューション株式会社 MICビルダーフェルテラスタークル箱粒剤
サンエース箱粒剤
サンスパイク箱粒剤
サントリプル箱粒剤
サンフェスタ箱粒剤
フェルテラスタークル箱粒剤 CU
Dr.オリゼフェルテラグレータム粒剤
Dr.オリゼフェルテラ粒剤
ビルダーフェルテラチェスGT 粒剤
ビルダーフェルテラチェス粒剤
ファーストオリゼフェルテラ粒剤
側条オリゼメートフェルテラ顆粒水和剤
MICフェルテラチェス箱粒剤
シアントラニリプロール(通称:サイアジピル®)配合製品
- クミアイ化学工業株式会社
ゼクサロンパディート箱粒剤
バズ顆粒水和剤
パディート箱粒剤
フルスロットル箱粒剤
ブーンバズSC
ブーンパディート箱粒剤
ルーチンパンチ箱粒剤
- 住友化学株式会社
スタウトパディート箱粒剤
- 日本農薬株式会社
アプライパディート粒剤
ブイゲットパディート粒剤
ブイゲットパディートフロアブル
- バイエルクロップサイエンス株式会社
ルーチンブライト箱粒剤
- 北興化学工業株式会社
Dr.オリゼパディート粒剤
ファーストオリゼパディート粒剤
- 三井化学クロップ&
ライフソリューション株式会社 ツインキック箱粒剤
トリプルキック箱粒剤
*側条施用に登録のある製品を含む、社名、製品名、50音順