ベネビア®ODなら、ミツバチ、マルハナバチを散布翌日に導入できます。
ベネビア®ODは幅広い害虫種に効果を示す殺虫剤である一方、ミツバチ、マルハナバチには高い安全性を示し、現地で広く使用されている実績があります。ここではベネビア®ODのミツバチ、マルハナバチへの安全性試験の結果を示します。結果としてはベネビア®ODを散布した翌日にミツバチ、マルハナバチを放飼しても、ほとんど影響はないことが確認されています。農業生産に欠かせない訪花昆虫や天敵利用の場面では安全性の高いべネビア®ODを是非ともご活用ください。
①訪花昆虫への影響 I
●セイヨウミツバチ:いちご圃場試験(散布翌日放飼)
図1 訪花蜂数の調査結果
試験年と試験機関:2012年 日本植物防疫協会茨城研究所 牛久市ビニルハウス 薬剤および希釈倍数:ベネビア®OD 2000倍 散布水量:170L/10a 蜂群管理:散布翌日再導入 品種:とちおとめ
*:宮本ら(2013)群馬県農業技術センター研究報告 10:25~30より算出
図2 死亡個体数の調査結果
試験年と試験機関:2012年 日本植物防疫協会茨城研究所 牛久市ビニルハウス 薬剤および希釈倍数:ベネビア®OD 2000倍 散布水量:170L/10a 蜂群管理:散布翌日再導入 品種:とちおとめ
表1 べネビアOD散布処理のミツバチ群への影響(達観調査による確認)
試験年と試験機関:2012年 日本植物防疫協会茨城研究所 牛久市ビニルハウス
薬剤および希釈倍数:ベネビア®OD 2000倍 散布水量:170L/10a
蜂群管理:散布翌日再導入 品種:とちおとめ
この試験では、ベネビア®ODのイチゴ圃場でのミツバチ影響として、散布6日前から散布23日後まで訪花蜂数と散布1日前から散布23日後までの死亡個体数を調査しました。ベネビア®ODを2000倍で散布し、散布翌日にミツバチを再導入しました。図1図2の通り、ベネビア®OD区と無処理区の訪花蜂数および死亡個体数に有意な差は見られませんでした。この結果から、ベネビア®ODを散布した翌日にミツバチを放飼しても受粉活動にほとんど影響がないことが確認されました。また、試験期間を通じての達観調査の結果(表1)から女王蜂の産卵活動は正常であり、卵、幼虫、有蓋(蛹)は正常に発育し、コロニーの増殖にも悪影響は認められませんでした。
①訪花昆虫への影響 II
●セイヨウオオマルハナバチ:ミニトマト圃場試験(散布翌日放飼)
図3 訪花蜂数の調査結果
試験年と試験機関:2013年 日本植物防疫協会茨城研究所 牛久市ビニルハウス 薬剤および希釈倍数:ベネビア®OD 2000倍 散布水量:190L/10a 蜂群管理:散布翌日再導入 ミニトマト品種:ぺぺ
図4 死亡個体数の調査結果
試験年と試験機関:2013年 日本植物防疫協会茨城研究所 牛久市ビニルハウス 薬剤および希釈倍数:ベネビア®OD 2000倍 散布水量:190L/10a 蜂群管理:散布翌日再導入 ミニトマト品種:ぺぺ
表2 べネビア®OD散布処理のセイヨウオオマルハナバチ群への影響(達観調査による確認)
試験年と試験機関:2013年 日本植物防疫協会茨城研究所 牛久市ビニルハウス
薬剤および希釈倍数:ベネビア®OD 2000倍 散布水量 190L/10a
蜂群管理 散布翌日再導入 ミニトマト品種:ぺぺ
この試験では、ベネビア®ODのミニトマト圃場でのセイヨウオオマルハナバチ影響として、散布2日前から散布15日後まで訪花蜂数と散布直前から散布19日後までの死亡個体数を調査しました。ベネビア®ODを2000倍で散布し、散布翌日にセイヨウオオマルハナバチを再導入しました。図3図4の通り、ベネビア®OD区と無処理区の訪花蜂数および死亡個体数に有意な差は見られませんでした。この結果から、ベネビア®ODを散布した翌日にセイヨウオオマルハナバチを放飼してもほとんど影響がないことが確認されました。また、試験期間を通じての達観調査の結果(表2)から女王蜂の産卵活動は正常であり、卵、幼虫、有蓋(蛹)は正常に発育し、コロニーの増殖にも悪影響は認められませんでした。
①訪花昆虫への影響 III
●クロマルハナバチ:ミニトマト圃場試験(散布翌日放飼)
図5 訪花蜂数の調査結果
試験年と試験機関:2016年 日本植物防疫協会高知研究所 香南市ビニルハウス 薬剤および希釈倍数:ベネビア®OD 2000倍 散布水量:251L/10a 蜂群管理:散布翌日再導入 ミニトマト品種:キャロル7
図6 死亡個体数の調査結果
試験年と試験機関:2016年 日本植物防疫協会高知研究所 香南市ビニルハウス 薬剤および希釈倍数:ベネビア®OD 2000倍 散布水量:251L/10a 蜂群管理:散布翌日再導入 ミニトマト品種:キャロル7
表3 べネビア®OD散布処理のクロマルハナバチ群への影響(達観調査による確認)
試験年と試験機関:2016年 日本植物防疫協会高知研究所 香南市ビニルハウス
薬剤および希釈倍数:ベネビア®OD 2000倍 散布水量 251L/10a
蜂群管理 散布翌日再導入 ミニトマト品種:キャロル7
この試験では、ベネビア®ODのミニトマト圃場でのクロマルハナバチ影響として、散布3日前から散布24日後まで訪花蜂数と死亡個体数を調査しました。ベネビア®ODを2000倍で散布し、散布翌日にクロマルハナバチを再導入しました。図5図6の通り、ベネビア®OD区と無処理区の訪花蜂数(14日後迄)および死亡個体数(24日後迄)に有意な差は見られませんでした。この結果から、ベネビア®ODを散布した翌日にクロマルハナバチを放飼しても影響がないことが確認されました。また、試験期間を通じての達観調査の結果(表3)から女王蜂の産卵活動は正常であり、卵、幼虫、有蓋(蛹)は正常に発育し、コロニーの増殖にも悪影響は認められませんでした。
ベネビア®ODの散布翌日にミツバチ、マルハナバチを放飼する試験ではほとんど影響がないことが確認できました。安心してご使用していただけます。農業生産に欠かせない訪花昆虫や天敵利用の場面では安全性の高いべネビア®ODを是非ともご活用ください。
*試験データはベネビア®OD単用散布時のものであり、使用時の環境条件、散布状況、気候、混用薬剤によって変動がありますので注意してください。
天敵に対して影響が少ない。 訪花昆虫(ミツバチ・マルハナバチ)も安心して導入できる。 |
IPM(総合病害虫管理)を実践する中で、様々な防除手段を組み合わせて実施していく過程で天敵(生物農薬)と化学農薬を併用する場合があります。しかし、導入した化学農薬の種類によっては、せっかく導入した天敵類が化学農薬の効果により死滅、もしくは活動が低下してしまう場合が多く見受けられます。また、ミツバチ・マルハナバチ等の訪花昆虫を利用したいちご、トマトでの受粉作業においても、化学農薬の影響により、訪花活動の低下、受粉率の低下が起こることがあります。従って、IPM(総合病害虫管理)において、天敵に影響の少ない化学農薬を選択することが重要です。
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その化学農薬の一つとして、弊社製品ベネビア®ODがIPMに適合する理由をご説明します。
1、翌日から放飼可能。 これまでの試験では訪花昆虫(ミツバチ・マルハナバチ)にほとんど影響が認められませんでした。また施設栽培のハダニ対策で主に使用されるスワルスキーカブリダニ等の捕食性カブリダニ類の成虫、幼虫、卵に対しても影響がありませんでした。
2、幅広い殺虫スペクトラムを持ち、複数の害虫を同時に防除可能。 本来ジアミド系殺虫剤が得意なチョウ目害虫のような咀嚼性害虫だけでなく、コナジラミ類、アブラムシ類といった吸汁性害虫に対しても高い効果を有します。それにより、複数の害虫が発生する場合でも同時に防除ができます。
3、散布剤として長期間の効果持続が可能 高い浸透移行性により降雨等の影響を受けにくく、長い残効性を発揮する事が確認されています。
ベネビア®ODは化学農薬としての優れた効果だけでなく、 IPMへの適合性が高く、現場での様々な防除ニーズにお応えします。
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