ベリマーク®SC ユーザー証言ファイル
千葉県銚子市
JAちばみどり 銚子施設園芸組合 組合長
木村宏之さん
トマト20a、ねぎ30a、だいこん1ha、キャベツ50a、水稲1.5haを作付。トマト生産者が102 名で構成する銚子施設園芸組合の組合長として組織をけん引する。
トマト黄化葉巻病などへの対策を講じ、
一年を通じて安全・安心なトマトを。
『するGAP』で安全・安心の意識を向上
JAちばみどり管内のトマトへの取り組みについて、「銚子施設園芸組合」を代表する木村組合長にお話を伺いました。同組合では、トマト栽培の定期的な勉強会はもちろん、地元スーパーを含めた量販店での試食販売、地域の産業まつりへの参加など管内産のトマト振興に注力していらっしゃいます。
「ミネラル豊富な火山灰土主体の土壌、海洋性気候の影響で比較的冬は暖かく夏は涼しいなど、トマト栽培に最適な環境のなか、当施設園芸組合では半促成、抑制、促成と年間3作の周年栽培で一年を通じた出荷を実現しています」と木村組合長はおっしゃいます。
また、トマトのみならず、ほかの野菜においても安全・安心な農産物づくりのため、組合員全員に「農薬散布記録簿」「生産工程管理点検シート」の提出を義務付けているのだそうです。
「出荷前に1回、出荷後は隔月で農薬散布記録簿と生産工程管理点検シートを提出してもらっています。将来的にはGAP認証を取得する『とるGAP』も視野に入れていますが、まずは行動が大事。散布履歴や生産工程のチェックを励行する『するGAP』で組合員皆さんの意識向上を図っています」と話すのは同JA営農センター銚子 営農振興担当の河野 聡係長。
半促成においては、県の認証『ちばエコ農産物』とJAグループ千葉の認証『もっと安心農産物』のダブル認証を取得されているのだとか。
タバココナジラミなどの防除でベリマーク®SCに期待
銚子市、旭市など4市町村を管内とするJAちばみどり。昨年からタバココナジラミのウイルス媒介による『トマト黄化葉巻病』が広がりつつあり、被害が大きいエリアでは今年、トマトの株を1軒あたり200~300株抜根し、減収や本来必要ない再定植の手間と管理が生じるなど、問題化していると言います。
「ウイルスを保毒したタバココナジラミが、今後さらに拡大する可能性が高いので、防除対策を徹底しなければなりません」と木村組合長。その具体策について伺いました。
「タバココナジラミやミカンキイロアザミウマに対するベリマーク®SCの防除効果と作業効率の高さは、組合員からもよく聞いています。この管内では、以前から定植時に粒剤の殺虫剤を処理することが多いのですが、定植位置に穴をあけて『印をつける』、そこに『粒剤を処理する』、最後に『定植する』という3ステップを踏んでいて、2~3人の分担作業が必要でした。でも、ベリマーク®SCならあらかじめ処理しておけるので、1ステップ省くことができる。省力できた分は、他の作業にまわすことができるので、これは本当に助かります。当園芸組合でも、ベリマーク®SC を使用する人がかなり増えてきました。
組合長の私としても、作業省力化とトマト黄化葉巻病の対策として、ベリマーク®SCにはすごく期待しているんです」。
来年からは、ベリマーク®SCがJA管内の春作トマトの防除暦に採用されることになり、JAの河野係長も大きな期待を寄せていらっしゃいます。
※コメントは取材当時の個人の感想です。
本内容は2021年10月取材時のものです。