ベリマーク®SC ユーザー証言ファイル
千葉県松戸市
古宮寛之さん・平川嘉一さん
JAとうかつ中央管内で「矢切ねぎ」の生産に注力する担い手農家。古宮さんは、ねぎ1.2ha、キャベツ3ha、水稲を作付、平川さんは、ねぎ1ha、キャベツ1ha、ブロッコリー20aを手がける
農業も「タイム・イズ・マネー」。
1ヵ月の残効で防除回数が減った分、
時間と労力をほかの作業にまわせて、増産・増益に。
裏作の肥効を活かし、施肥設計。
手間ひまかけたブランド「矢切ねぎ」
“矢切の渡し”でも名高い千葉県松戸市矢切地区のブランドねぎ「矢切ねぎ」。白身が太く長く、食味に優れたブランドとして市場でも高値で取引されています。出荷時期は11月から翌年4月まで。冬場でも葉数が多く、可食部が太く長いねぎに仕上がるのだそうです。その秘訣は「土壌と管理作業にある」と古宮さんはおっしゃいます。
「矢切地区は適度に水分を含む江戸川沿いの沖積土で、もともと地力のある土壌。こうした好条件に加え、こまめな土寄せや施肥設計などの管理作業により、高品質なねぎを生産しています」。
施肥設計は、輪作体系を取り入れたトータルな観点で実践。土壌の微生物を活かすことも、ねぎの品質向上に役立つ土作りに大事とおっしゃいます。「ねぎの裏作でキャベツをつくっています。キャベツでは基肥と追肥を施用しますが、土壌に残った肥効を利用して、ねぎは土寄せ時の追肥のみ。お互いの肥料を活かしながら、年間の肥効を絶やさないようにしています」と平川さん。土寄せ作業も松戸市内の他地域より多い5~6回程度と、ひと手間かけることが、高品質のねぎ作りに肝要だとおっしゃいます。
また、「病害虫防除も大変重要です。近年は温暖化の影響で、害虫の世代交代サイクルが早まっていると感じます。いかに防除を徹底するかが問われていると思う」とのこと。
1剤でB系統のネギハモグリバエ(バイオタイプB)、シロイチモジヨトウなど、難防除害虫からねぎを確実に守りきる
「問題害虫はタネバエ、ネキリムシ、ネギアザミウマ、ネギハモグリバエ、シロイチモジヨトウ」とおっしゃるのは平川さん。なかでもB系統のネギハモグリバエとシロイチモジヨトウの防除は、近年最も重要視しているとおっしゃいます。
「この2つが、ここ数年増加傾向にある2大難防除害虫。B系統のネギハモグリバエは、防除に失敗すると外葉が真っ白になるぐらい被害度が大きい。シロイチモジヨトウは、油断すると葉の中まで食入して、防除が困難になってしまう」とその重要性について強調されます。
「どちらも以前から使っていた薬剤では、防除が難しくなって困っていました。5年前ぐらいかな、その状況を救ってくれたのが、ベリマーク®SC」と平川さん。
同じ課題を抱えていた古宮さんも、「定植当日にペーパーポットに灌注処理するだけで、B系統のネギハモグリバエもシロイチモジヨトウも、安定して確実に予防できるようになった」と話されます。
「ベリマーク®SCは、根っこから吸収されて、成分が全体にいきわたる。それに、以前はネギハモグリバエ、シロイチモジヨトウ、ネギアザミウマと、それぞれの害虫に対する薬剤を3種類混用して使ってたのが、ベリマーク®SCの苗灌注だけで、同時防除できる。また、タネバエ、ネキリムシもしっかり抑えてくれてますね。農薬コストもグッと下がりました」。
平川さんは「うちでは、株間10cmピッチのペーパーポットを使っていて、ベリマーク®SC一本で約20a分の苗を定植前に一度に灌注処理できる。省力化で捻出できた労力をねぎの増産にまわせるんで、結果的に収益が大きくプラスになってます」とおっしゃいます。
本圃での農薬散布回数が3回減って、農薬代がコストダウン。秀品率も向上
省力化について古宮さんは、「ベリマーク®SCは、残効が1ヵ月ぐらいあるから、防除回数が3回ぐらい減らせていますね。省力できた時間はキャベツの収穫や除草などほかの作業に使ってます。すごく経営効率が上がる」。
「ベリマーク®SCは、一見、ボトル単体で見ると高く見えるじゃないですか。でも、得られる経営上のメリットを考えると全然高くない。優れた防除効果で減農薬になった分のコストダウン、秀品率と収量の向上、何より本圃での農薬散布の時間と労力が減らせたことを考えると、おつりがくる。農業も“タイム・イズ・マネー”です」と古宮さん。
「“矢切ねぎ”ブランドの栽培技術を次世代に伝承し、地域を活性化するのが目標。ベリマーク®SCはその目標達成に、一役買ってくれてるわけです」と、取材の最後にお二人から嬉しいお言葉をいただきました。
※コメントは取材当時の個人の感想です。
本内容は2022年9月取材時のものです。