ベリマーク®SC ユーザー証言ファイル
長崎県雲仙市
境 大輔さん
JA島原雲仙 なんこういちご部会に所属。ご両親、奥様、スタッフ4名とともに、いちご75a(恋みのり)、モロヘイヤ10a、水稲60aを作付。

定植前のいつものハダニ剤に混ぜるだけで、
1ヶ月間は全くハスモンヨトウの食害を気にせずに済んだ。
定植後の重要作業に集中できて、秀品率、収量の向上につながった。
定植直後のハスモンヨトウの食害が課題。
定植前に防除していても、芯や花芽がしばしば被害に
7棟のハウスで栽培する「恋みのり」は、大玉で果形の良さが特徴大玉で、形や果実のそろいの良さが特徴のいちご品種「恋みのり」。その秀品率を高めるポイントは「水管理と温湿度管理」と就農20年目の境さんはおっしゃいます。
「時期や天候、生育状況によって、水や温度・湿度は細かく調節します。例えば水管理では、育苗中は株を揺らしてグラグラしなかったら根がしっかり張ってる証拠だから、少し水の量を絞る。定植直後はその逆で、どんなに忙しくても毎日灌水を行います」と境さん。
「秀品率の向上以前に、一番重要なのは、定植直後にいちごの芯や花芽をハスモンヨトウに食害されないこと。初期に芯や花芽を食べられて欠株になったら、収穫自体がもうおしまいですから」。
ハスモンヨトウ対策のため、境さんは定植前の苗に殺虫剤の散布を徹底。それでも、本圃で食害が発生することがしばしばあったとか。
「定植前の殺虫剤の残効が短かったのかもしれませんね。定植1~2週間後に、気をつけて見ていても芯や花芽への食害が出ちゃうことが結構あって、かなりのストレスでした」。
定植前のいつものハダニ剤にべリマーク®SCを混ぜるだけ。
1ヶ月間は全くハスモンヨトウのことを気にせずに済んだ
「今後は海外研修生や新規就農者を雇用したい」
と境さん「より確実なハスモンヨトウ防除を」と境さんが情報収集を続けているときに、仲間のいちご生産者から「べリマーク®SCを使ったら、定植初期のハスモンヨトウがほとんどつかなくなった」という話を聞きつけたそうです。
境さんは、さっそく定植直前にべリマーク®SCをハダニ用の薬剤と混用して、苗への灌注処理を開始。すぐに効果を実感されたそうです。
「定植前のいつものハダニ剤の灌注に、べリマーク®SCを混ぜただけで、1ヶ月間は全くハスモンヨトウのことを気にせずに済みましたね。芯や花芽の食害はもちろん、幼虫の姿も見かけない。前なら必ずいたアブラムシも全くいなくなった。驚きましたね」。
初期生育がすごく良くなって、薬剤コストも大きくダウン。
定植後の重要作業にしっかり集中できるから、
秀品率、収量の向上につながる
「初期生育がすごく良くなったし、大きな薬剤コストダウン、省力になった」。また、「メリットは、手間・労力・時間といった省力面だけじゃなくて、心理面でのメリットも大きいんですよ」と境さん。
「定植後1ヶ月間の一番忙しいときに、食害を心配するという何ともいやなストレスから解放されるんですよね。それで生まれた心のゆとりのおかげで、灌水のコントロールや、発根剤の施用といった、この時期の重要作業に集中できるんですよ」。
「それが結局、秀品率、収穫量の向上につながっていきますからね。だから僕は多少コストがかかっても、べリマーク®SCに投資するんです」と境さん。
「今後も、反収をどう増やしていくかという課題に、いろんな側面から検討していきたい。新規就農者の雇用も考えているところです」。境さんの明るい横顔に、担い手としての強い決意が感じられました。
※コメントは取材当時の個人の感想です。
本内容は2024年5月取材時のものです。