ベリマーク®SC ユーザー証言ファイル
熊本県玉名市
倉野尾英樹さん
JAたまな中央集荷センタートマト部会に所属。トマト30a(かれん、シンディースイート)のほか、水稲、とうもろこし、メロン、キャベツ、レタスを作付。
液体だから、防除効果の発現がすごく速い。
コナジラミ類を3週間抑えて、黄化葉巻病が激減。
課題はトマト黄化病や黄化葉巻病。
コナジラミ類の対策に試行錯誤
水稲と麦を手がける息子さんとは別経営で、トマトをメインに作付する倉野尾さん。奥様と2人で大玉品種の『かれん』、中玉品種の『シンディースイート』を、100%自家育苗で栽培されていらっしゃいます。
カニ殻の有機質肥料や、有機土壌改良剤を愛用するなど、トマト栽培の資材にはこだわっているのだとか。
「カニ殻の肥料はトマトの着色が良くなるから、3年ぐらい前から使ってる。サトウキビの葉を乾燥させた有機土壌改良剤は、ハウスの通路に敷くと土壌の除湿・加湿の役割を果たして、適度な湿度を保ってくれるんだ」。
トマト栽培の課題は、産地全体の課題でもある「トマト黄化病」や「トマト黄化葉巻病」。その原因となるコナジラミ類の対策にも、試行錯誤した結果を取り入れていらっしゃいます。
「防虫ネットは網目を小さくすると、コナジラミの飛び込みは減るけど、風通しが悪くてハウス内が高温になる。黄色粘着シートもある程度はコナジラミをキャッチしてくれるけど、あくまで補足的なもの。コナジラミ対策は、やっぱり薬剤で適切な防除をしないとダメだね」と倉野尾さん。
液体だから、根から吸い上げて防除効果が出始めるのが、すごく速い。
定植後3週間以上の残効で、黄化葉巻病が激減
薬剤防除については、以前は鉢上げ1週間後のポット苗に、粒剤を処理していたとのこと。
「いろいろ工夫しても、どうしてもコナジラミ類がうまく抑えられないことがままあって、何とかならんかなと思ってた。去年たまたま『コナジラミがいなくなった』という仲間の話を小耳にはさんで、何の薬剤を使ったのか聞いたら、それがべリマーク®SCだった」と倉野尾さん。
倉野尾さんは、大玉品種かれんの鉢上げ約1週間後の9月下旬に、べリマーク®SCを動噴で灌注処理。その9日後に本圃へ定植されました。
「苗をポットに鉢上げして根がしっかりと活着してから、ベリマーク®SCを灌注したんだ。ベリマーク®SCは液体だから、根っこから吸い上げて、コナジラミ防除の効果が出始めるのが、すごく速い。その分、黄化葉巻病や黄化病の感染リスクも低くなる」。
「定植後も3週間ぐらいはしっかり残効があったね。タバココナジラミもオンシツコナジラミも以前よりぐっと少なかった。おかげで黄化葉巻病は激減だったね」と倉野尾さん。
従来の粒剤処理をした中玉で被害が多発。
次作はベリマーク®SCの灌注処理に一本化
中玉品種シンディースイートについては、黄化葉巻病が多発してしまったとのこと。「ベリマーク®SCはやらずに、鉢上げ後に従来通り粒剤処理をしたんだけど、雨が多かったからなのか黄化葉巻病がひどかった。抜根や植え替えが必要なところもかなり出て大変だったね。こっちもベリマーク®SCで灌注処理しとけばよかったって後悔しました(笑)」。
「次作は中玉も必ずベリマーク®SCで灌注処理する」と倉野尾さん。
将来的には、息子さんの水稲や麦の経営と統合し、雇用の創出も含めて産地を支えていきたい、とますます頼もしいビジョンを語ってくださいました。
※コメントは取材当時の個人の感想です。
本内容は2024年4月取材時のものです。