ハスモンヨトウ
チョウ目 ヤガ科
Spodoptera litura (Fabricius) Common cutworm
【加害作物】イネ科を除くほとんどの作物
おもに西南暖地に生息し、寒い地方では冬を越すことができないとされる。ヨトウムシと同様に卵は固めて産み付けられ(卵塊)その上に鱗粉をかける。幼虫は若齢のうち集団生活をする。ひとつの卵塊から孵化する幼虫数がヨトウムシより遙かに多いので、被害もさらに大きい。
また、多食性のため、非常に多くの種類の作物を加害する。本種は、中齢になると頭部後方に一対の大きな黒紋が目立つようになり、ヨトウムシ等と区別しやすくなる。
生息地域によっては、各種農薬に対する抵抗性を持っている。老齢幼虫に対しては、効果の高い農薬が非常に少ない。若齢幼虫のうちの防除が大切である。
*本説明内容は2018年9月時のものです
防除に効果的な農薬
●ベリマーク®SC

大事な育苗期にこの1剤で、
幅広い重要害虫を速やかに防除。
長い残効で、作物をしっかり守ります。
いちごハスモンヨトウに対する防除効果

2012年 日本植物環境コンサルティング(株)
【試験概要】◎品種:紅ほっぺ ◎区制:1区 20株 3連制 2.5㎡ ◎定植:9月3日 ◎発生程度:中発生(放虫)◎処理日:8月31日(定植3日前) ◎処理方法:ベリマーク®SC1000倍50mℓ/ポット ◎調査方法:各区10株全葉について、ハスモンヨトウの幼虫(若齢、中齢、老齢)の寄生虫数を調査。
詳しくはベリマーク®SC 製品ページへ
●ベネビア®OD

すばやく食害をストップして、
葉裏の害虫も逃さない。
害虫の密度を抑制して、作物を長期間守ります。
いちごハスモンヨトウに対する防除効果


2009年 兵庫県植物防疫協会
【試験概要】◎品種:宝交早生 ◎区制:1区 5.2㎡ 60株 2連制 ◎発生程度:多発生(自然発生+放虫)◎仮植:9月14日 ◎処理日:10月30日 ◎処理方法:肩掛け式小型噴霧器を用いて、105ℓ/10aの割合で散布。◎調査方法:各区中央部の接種株を中心とした10株について寄生虫数を齢別に調査。◎考察:本剤は対照薬剤と比較して防除効果は優っており、無処理に比べても効果は高かった。実用性は高いと考えられる。薬害は認められなかった。
詳しくはベネビア®OD 製品ページへ
●プレバソン®フロアブル5

早めの散布でアワノメイガの被害から
とうもろこしをしっかりガード!
キャベツハスモンヨトウに対する防除効果


2008年 徳島
【試験概要】◎品種:輝岬 露地(白マルチ)栽培 定植日:9月25日◎処 理 日:9月22日(定植3日前)発生条件:少→中発生
◎区制:16.5㎡/区(1.1m×5.0m×3畝)、約75株、3連制
◎処理方法:所定量をセル型育苗トレイにジョウロを用いて灌注処理
【対象薬剤】
◎定 植 時:C顆粒水溶剤 50倍 500mℓ/セルトレイ
10月18日(定植後23日目):Dフロアブル 2000倍
詳しくはプレバソン®フロアブル5 製品ページへ
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