プレバソン®フロアブル5

品質と収量の安定に欠かせない
健全な苗から収穫前までの常備薬!

プレバソン®フロアブル5で重要害虫を徹底予防!
浸透性と移行性*に優れ、ドローンで散布できます!*葉内移行性や上方移行性

ヨトウムシ
オオタバコガ
ハスモンヨトウ
ナカジロシタバ
マメシンクイガ
ナモグリバエ
アワノメイガ作物のすみずみまで成分が行きわたり、
害虫の食入を防いで、徹底予防!長い残効、優れた経済性。
●優れた上方移行性!
直接散布していない内葉においても、対照剤を大きく上回る効果を発揮※。
【試験概要】2022年北興化学工業(株) ◎試験場所:開発研究所内アクリルフィルム温室切り取り放虫後25℃恒温室 16L:8D ◎試験期間:2022年11月15日~11月24日 ◎供試作物:非結球レタス(品種:レッドウェーブ) ◎播種日:2022年9月22日薬剤散布時 φ20cmプラスチックポット植え10~12葉期 ◎供試虫:オオタバコガ3 齢幼虫 ◎区制:1区1カップ 3連制、1区5頭放虫 ◎供試薬剤:プレバソン®フロアブル5、対照A顆粒水和剤(共に2000倍希釈) ◎試験方法:①外葉5枚を残し、内葉にビニール袋を被せた非結球レタスに、所定濃度の薬液を100㎖/3株ずつスプレーガンを用いて散布。 ②風乾後、ビニール袋を取り除き、アクリルフィルム温室内に置いた。 ③散布1日後に無処理部位(内葉)の葉各1枚ずつを切取、ろ紙を敷いたプラスチックカップ(200㎖)に入れた。 ④そのカップにオオタバコガの3齢幼虫を5頭ずつ放虫し、25℃恒温室内に置いた。 ⑤放虫1日後、3日後、5日後に正常、異常、死亡虫別に調査し、食害程度を写真撮影した。
●高い葉内移行性!葉基部から葉先端への移行性に優れます
対照剤を上回る高い効果を発揮。
●優れた浸透性!葉表から葉裏への浸透性に優れます
対照剤を上回る高い効果を発揮。

【試験概要】2022年日産化学(株) ◎作物:キャベツ ◎供試害虫:ハスモンヨトウ(生科研飼育感受性系統) ◎試験ステージ:1齢幼虫、処理日:2022年12月6日 ◎散布水量:2.5㎖/葉 葉表散布 ◎展着剤:アドミックス3000倍 ◎連制:1区3連制、10頭放虫 ◎調査:7日後切取り放虫2日後調査及び食害調査 ◎試験方法:キャベツ葉表に直径7cmとなるように均一に薬液散布(プレバソン®フロアブル5、対照A顆粒水和剤共に2000倍希釈)、葉裏に放虫後、シャーレの蓋をしておもしをのせる。 ◎キャベツ葉:11/15播種、散布時7葉期(4葉目使用)
成分・性状/安全性
●成分・性状
■有効成分及び含有量:
3-ブロモーN-[4-クロロー2-メチル-6-(メチルカルバモイル)フェニル]-1-(3-クロロピリジン-2-イル)-1 H-ピラゾール-5-カルボキサミド ........5.0%
■構造式:

■化合物の系統:アントラニリックジアミド系
■一般名:クロラントラニリプロール
■物理的化学的性状:淡褐色水和性粘稠懸濁液体
■有効成分の通称:リナキシピル®(Rynaxypyr®)
本剤は単剤のみならず様々な混合剤も開発しますので、商品名や一般名とは別に、どの剤型や混合剤に含まれていても確認しやすいように、上記通称を名付けました。
●安全性
■毒性
普通物相当で哺乳類、鳥類、魚類に対して高い安全性を示します。
■哺乳類、鳥類、魚類への影響(原体)
ラット経口>5,000mg/kg(LD50)
ラット経皮>5,000mg/kg(LD50)
ウズラ >2,250mg/kg(LD50)
コイ >15mg/L(LC50)
■作物安全性(薬害)
上市以来、適用作物に対する薬害事例はありません。
■標的外生物に対する安全性
天敵:
カブリダニ、寄生蜂、テントウムシ、ショクガタマバエ、ハナカメムシ、カスミカメ、クサカゲロウに対して影響は認められていません。
訪花昆虫:
ミツバチ、マルハナバチは、散布翌日に導入可能です。
作用特性
●作用のメカニズム
筋肉細胞の筋小胞体は細胞内のカルシウムイオン濃度を調整することにより筋肉の収縮・弛緩をコントロールしています。リナキシピル®は筋小胞体のリアノジン受容体 (RyR) に結合して筋小胞体内のカルシウムイオンを細胞内に放出させます。その結果、昆虫は筋収縮を起こし速やかに活動を停止し、死亡します。
■リナキシピル®の作用機作

■リナキシピル®を処理した害虫 (上:処理、下:無処理)
リナキシピル®を処理し死亡した害虫は、筋収縮により下の写真のように丸くアコーディオン状になる特徴があります。
実際は、死亡した虫は葉から落ちます。
取り込み経路/効果発現速度
●取り込み経路(経口・経皮)
チョウ目害虫に対する殺虫活性試験の結果、経口投与、経皮投与ともに優れた効果が得られましたが、特に経口投与の方がより高い効果を発揮しました。
■経口/経皮活性比較試験結果(キャベツ)

【試験方法】
●経口処理:葉片浸漬法
所定濃度の薬液(展着剤加用)に葉片を約15秒間浸漬処理し、風乾後、ろ紙を敷いたカップに入れ、対象害虫を放虫した。
●経皮処理:虫体浸漬法
供試虫を所定濃度の薬液(展着剤加用)に約15秒間浸漬処理し、風乾後、ろ紙を敷いたカップに無処理の葉片と供試虫を設置した。
●効果発現速度
効果の発現は、比較的早く、処理後約3時間で充分な効果が確認されました。
■ハスモンヨトウ5齢幼虫に対する効果発現速度 (2004年 北興化学工業)

【試験方法】
- 供 試 虫:
- ハスモンヨトウ5齢(累代飼育系統)
- 処理方法:
- キャベツ葉片浸漬
長期残効
灌注処理でハスモンヨトウなどのチョウ目害虫をしっかり防除。4週間以上の効果が期待できます。
■キャベツ/ハスモンヨトウに対する防除効果(潅注) ※2008年 徳島

【試験方法】
- 品 種:
- 輝岬 露地(白マルチ)栽培 定植日:9月25日
- 処 理 日:
- 9月22日(定植3日前) 発生条件:少→中発生
- 区 制:
- 16.5㎡/区(1.1m×5.0m×3畝)、約75株、3連制
- 処理方法:
- 所定量をセル型育苗トレイにジョウロを用いて灌注処理
【対象薬剤】
- 定 植 時:
- C顆粒水溶剤 50倍 500mℓ/セルトレイ
10月18日(定植後23日目):Dフロアブル 2000倍
■キャベツの苗灌注処理45日後 (コナガ・アオムシ・ヨトウムシの混発条件) ※2003年 北興化学工業

プレバソン®フロアブル5 100倍

Dマイクロカプセル剤

E顆粒水和剤

無処理
灌注処理
プレバソン®フロアブル5の灌注処理で、畑仕事の負担軽減に貢献
●特性を最大限生かした上手な使い方
プレバソン®フロアブル5は、根部から速やかに植物体内へ吸収移行し、様々な種類の害虫に長い残効性を示すという特性があります。この特性を最大限に活かした防除技術が、セルトレイ・ペーパーポット苗の灌注処理です。これは、ジョウロやハスロ状ノズルを装着した動噴を用いて、薬液をセルトレイ・ペーパーポット等の土壌面に注ぎかける方法(以下、苗灌注処理)です。処理後、有効成分は速やかに根から吸収され植物体内に移行、そして本圃移植後1ヶ月以上もの間害虫を寄せつけません。
このため、移植後の茎葉散布の回数を減らし、同時にドリフトや散布者への被爆量の低減に貢献できます。
苗灌注処理は、省力的で人にも環境にも優しい害虫防除法として、活用されている技術です。
■規定の希釈倍数で均一に灌注 (写真:レタス)

ジョウロで

ハスロ状ノズルで
■上手な使い方 (灌注の際のポイント・注意点)
●均一に灌注してください。
●セルトレイ苗の定植3-5日前に灌注処理をすることで、葉のすみずみまで薬剤がいきわたります。
●展着剤は加用しないでください。
●灌注処理直後の灌水は避けてください。
●根部吸収と導管移行性
苗に灌注処理されたプレバソン®フロアブル5の有効成分・リナキシピル®は、根部より吸収され、導管を通って作物体内の隅々まで移行します。
灌注処理後の有効成分の作物体内での分布の様子を放射性同位元素標識法により、トマト苗を用いて観察しました。その結果が右の図です。
処理7日後では、リナキシピル®はすべての葉内にまんべんなく高濃度で分布しています。また、処理21日後でも、上位葉まで十分な有効成分が残っていることが確認されました。(2008年 米国デュポン社)

発育齢別活性
既存の殺虫剤では効果が振れやすい大型チョウ目害虫について、異なる齢期の幼虫に対していずれも十分な殺虫活性が認められました。
■各種害虫に対する発育齢別殺虫活性 (2004年 北興化学工業)
【試験方法】
- 供 試 虫:
- ハスモンヨトウ、ヨトウムシ、オオタバコガ(いずれも累代飼育系統)
- 処理方法:
- キャベツ葉片浸漬
温度別殺虫活性
温度による殺虫活性の変動はほとんど認められず、温度依存の傾向にある既存の殺虫剤に比べて防除効果の振れは生じにくいと考えられます。
■ハスモンヨトウ5齢幼虫に対する温度別の殺虫活性 (2004年 北興化学工業)
【試験方法】
- 供 試 虫:
- ハスモンヨトウ5齢(累代飼育系統)
- 処理方法:
- キャベツ葉片浸漬
耐雨性
散布3時間後の降雨においても無降雨区と比較して効果の低下がみられず、高い耐雨性が認められました。
(2005年 北興化学工業)
【試験方法】
- 供 試 虫:
- ヨトウムシ3齢幼虫(累代飼育系統)
- 処理方法:
- ポット植えキャベツに茎葉散布して、散布3時間後または、24時間後に人工降雨装置を用いて50mm/hrの降雨を1時間行った。
散布1日後に、処理葉をカップに入れ、供試虫を放虫した。放虫4日後に生死虫数を調査した。
