プレバソン®フロアブル5 ユーザー証言ファイル
鹿児島県南九州市
朝隈 栄志さん
奥様、周年雇用のスタッフの方2名とともに、かんしょ12ha、キャベツ5ha、茶3haを作付。
チョウ目害虫に
0.8ℓ/10aのドローン散布で、十分高い効果。
たばこ・キャベツにも登録があり、使いやすい。
ドローンの受託防除で、効果の高さと使いやすさが好評価
焼酎原料用かんしょのコガネセンガンをメインに手がける南九州市の朝隈さん。かんしょの収穫を終えた12月に圃場をおたずねしました。近年のかんしょの課題は、基腐病の拡大と、コロナ禍の物流停滞による焼酎原料用かんしょの需要低迷なのだとか。また、かんしょは天候によって収量が大きく左右され、日照不足・梅雨時期の長雨等の影響があると、例年の半分ほどに収量減になることも珍しくないとおっしゃいます。
「焼酎用かんしょは、でんぷん用と比べて肥料や防除等のコストが4割ほど多くかかります。それだけに収量ダウンだけは、手取り減に直結するので、どうしても避けたい。そのために、チョウ目害虫の防除は欠かせません」と朝隈さん。
所属するJA南さつま管内では、2019年からJA鹿児島県経済連によるドローンを活用したかんしょの受託防除がスタート。朝隈さんも依頼をされています。受託防除では、6月・7月・8月の3回防除が実施されており、7月・8月の防除に殺菌剤と混用で、プレバソン®フロアブル5が散布されているそうです。
ドローン受託防除を担当するJA鹿児島県経済連の宮地翔陽さんにも、お話を伺いました。
「プレバソン®フロアブル5は、混用する殺菌剤を変更した関係で、2021年からは10aあたり1.6ℓ散布に変更しましたが、それまでの10aあたり0.8ℓ散布でも、十分に高い防除効果が得られていました。うちで使用しているドローンでは、4分ほどで1haの圃場の散布が完了。プレバソン®フロアブル5は、高濃度でも溶けが良く希釈しやすく、助かりますね」。
ナカジロシタバやハスモンヨトウに1ヵ月間以上、長期残効を発揮
ドローンの受託防除開始以前は、6~8月に3回、背負いの動噴で防除を行っていたという朝隈さん。夏の暑い時期の重労働がなくなったことで、その分の時間を茶の管理作業やプライベートの時間に回すことができるようになった、と喜びます。
「以前は、選択していた殺虫剤や防除タイミングなどのせいか、チョウ目害虫の食害にあいがちでした。プレバソン®フロアブル5のドローン防除は、ナカジロシタバやハスモンヨトウに1ヵ月かそれ以上の残効があると実感しています。今年はこうした害虫が多発した年だったのですが、うちの圃場はどこもまったく問題がなく、本当に助かりました」。
万が一のドリフトに配慮しなければならない点でも、プレバソン®フロアブル5は使いやすい、と朝隈さんは続けます。
「かんしょ圃場は、たばこ畑と隣接している場所もあるので、たばこに登録があることは心強いです。
私の圃場がある知覧町の中央あたりにはあまりないのですが、南部の方にはたばこ畑も多いので、そういった場所でもプレバソン®フロアブル5は使いやすいと思いますね」。
朝隈さんは、キャベツの栽培も5ha手がけられており、プレバソン®フロアブル5を、定植前の育苗トレイに灌注処理、また、生育期にも1~2回散布処理して、活用されています。「1剤で、キャベツのほとんどの重要害虫を防除できて、重宝するんです」と朝隈さん。地球温暖化の進展に備え、新しい作物の導入も視野に入れておられるとのこと。朝隈さんの農業経営への新たな挑戦はまだまだ続きます。
※コメントは取材当時の個人の感想です。
本内容は2021年12月取材時のものです。