トルネードエース®DF ユーザー証言ファイル
鹿児島県指宿市
吉元義久さん
農業生産法人 ㈱指宿やさいの王国の専務取締役。従業員50名で結球レタス、非結球レタス、キャベツ、かんしょなど約200haの野菜を作付。
オオタバコガの老齢幼虫の取りこぼしが解消。
独自の系統で、ローテーションが組みやすい。
天候などのリスクを考慮し、
常に30%多めの作付で、契約栽培に対応
薩摩半島の南端に広がる圃場で結球レタス60ha、非結球レタス10ha、キャベツ(秋冬作15ha、春作55ha)、かんしょ55haを手掛ける㈱指宿やさいの王国。大手ハンバーガーチェーンやファミリーレストランとの契約栽培を中心に、社員・外国人実習生を含め総勢50名のスタッフで、顧客との直接取引を展開していらっしゃいます。
「葉菜類はほぼ契約栽培で、市場の価格変動に左右されない安定性がメリットです。お客様からは、取り決めた品質・出荷量に対して常に100%を求められるので、天候不良や不測の事態も考慮して、30%程度余分に作っておく必要があります。そのような影響も受けず豊作になる年は、何もしなければ不作に備えた30%がロスになるので、今度はその出荷や使い道にいかに上手く対処できるかが重要です」とおっしゃるのは、同社の専務取締役 吉元さん。
同社の指宿圃場の結球レタスは、9月~翌3月まで播種、10月~翌3月まで定植、11月~翌5月まで収穫が続きます。夏期の空白期間を穴埋めするため、今年から北海道大樹町の圃場でも、約20haの栽培を開始されました。
「うちのような周年供給の契約栽培では、切れ目なく定植し、同時に絶え間なく病害虫防除に目配りすることが大事」と吉元さん。
オオタバコガの老齢幼虫の取りこぼしが解消し、
ハスモンヨトウも同時に防除。
独自の系統だから、ローテーションを組みやすい。
「結球レタスでは、オオタバコガやハスモンヨトウの害虫防除が重要。特にオオタバコガは、レタス1玉に必ず1個は卵を産みつける感じで、やっかいです。ふ化した幼虫が大きくなっていって中に潜り込んだらもう出荷できないので、その前の結球初期にいかに防除するかが大事」。
長年手を焼いてきた吉元さんは、昨年の秋冬作の結球レタスにトルネードエース®DFを導入。ローテーションの中で他剤と混用し、結球初期にブームスプレイヤーで散布されたとのこと。
「以前は、大きくなったオオタバコガの老齢幼虫を取りこぼして被害にあっていたんだけど、それがなくなりましたね。トルネードエース®DFは、前から時々は使っていたのですが、メインにもってきて正解でした」。
「県内や他産地もそうですが、新しい薬剤が出るとそればっかり集中して使いがちじゃないですか。害虫の抵抗性発達のリスクを考えると、トルネードエース®DFのような独自系統で効果が高い、従来からある薬剤を上手く組み込んだローテーションを持っておくのも大事かなと思ってます」。
「トルネードエース®DFは、ハスモンヨトウも同時に防除できて、残効も2週間ぐらいはしっかりあります。秋冬作の本圃の防除の主役にぴったりはまりました。収穫1週間前まで使えるのも便利」と吉元さん。
吉元さんは、レタスとキャベツの定植前のセルトレイ苗については、プレバソン®フロアブル5を灌注処理されているとのこと。「育苗期後半から定植当日までと使用できる時期に幅があるので、他の作物と重なって忙しい時期に助かります。効果が安定して高く、当社で作付けする作物のほとんどに使えるので、在庫が残りにくいのもメリット」。
「現在の年間売上高は約7億円ですが、目標は10億。九州No.1の生産法人をめざします」ときっぱりおっしゃる吉元さん。目標を達成される日も近いことでしょう。
※コメントは取材当時の個人の感想です。
本内容は2023年6月取材時のものです。