シロイチモジヨトウ
チョウ目 ヤガ科
Spodoptera exigua (Hübner) Beet armyworm
【加害作物】マメ科作物、野菜、花卉の多くを加害する
特にねぎ、えんどう、かすみそうなどを好む
1980年代以降発生量が増えた害虫である。老齢幼虫でも3.5cm程度と、ハスモンヨトウなどに比べて小柄である。体色は緑が多いが、黒褐色まで変異が大きい。全国に分布するが、地域によって発生量がかなり異なる。
各種農薬に対する抵抗性が発達していること、すぐに葉の内部や折り重なった部分に潜り込むことから、防除が難しい。若齢幼虫のうちに防除することがポイントである。
*本説明内容は2018年9月時のものです
防除に効果的な農薬
●ベリマーク®SC
大事な育苗期にこの1剤で、
幅広い重要害虫を速やかに防除。
長い残効で、作物をしっかり守ります。
ねぎシロイチモジヨトウに対する防除効果
2014年(一社)日本植物防疫協会 茨城研究所
【試験概要】◎品種:浅黄系九条葱 ◎播種:8月28日 ◎区制:1区 6.5㎡ 72株 3連制 ◎定植:10月3日 ◎発生程度:少発生(放虫) ◎処理日:10月3日 ◎理方法:ベリマーク®SC 400倍500mℓ/トレイ、対照K剤 50倍500mℓ/トレイ ◎調査方法:各調査日に予め定めた1条から中央付近の10株を刈り取り、株を分解しながら芯葉内部および外部に生息する虫数を発育ステージ別に調査。
詳しくはベリマーク®SC 製品ページへ
●ベネビア®OD
すばやく食害をストップして、
葉裏の害虫も逃さない。
害虫の密度を抑制して、作物を長期間守ります。
たまねぎシロイチモジヨトウに対する防除効果
2018年(一社)日本植物防疫協会 茨城研究所
【試験概要】◎品種:ネオアース ◎区制:1区 5.4㎡ 48株 3連制 ◎発生程度:少発生(放虫)◎定植:4月17日 ◎処理日:6月19日 ◎処理方法:所定濃度の薬剤198ℓ/10aをバッテリー動力噴霧器で散布。◎調査方法:各区中央付近の20株の生息虫数を内部および外部に分けて調査。◎考察:本剤は、対照薬剤の対照L剤1000倍希釈液散布と比べ、同等の効果が認められた。無処理区と比べ、高い防除効果が認められた。実用性は高いと考えられる。薬害は認められなかった。
詳しくはベネビア®OD 製品ページへ
ねぎシロイチモジヨトウに対する効果
2009年 兵庫県植物防疫協会
【試験概要】◎品種:のどか ◎定植:5月13日 ◎区制:1区 3.9㎡ 45株 2連制 ◎処理日:9月5日 ◎発生程度:少発生(放虫)◎処理方法:肩掛け式小型噴霧器で280ℓ10aの割合で散布。◎調査方法:各株中央部の10株(放飼発生株重点)について、寄生虫数を齢別に調査。◎考察:本剤は対照薬剤と比較して防除効果は優っており、実用性はあると考えられる。薬害は認められなかった。
詳しくはベネビア®OD 製品ページへ
防除におすすめの製品
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