アワノメイガ
チョウ目 メイガ科
Ostrinia furnacalis (Guenée) Oriental corn borer
【加害作物】とうもろこし、しょうが
世界中でとうもろこしの害虫として名を馳せている。茎や穂に幼虫が潜入し、食い荒らす。茎に入るとそこから折れる。また雌穂に入れば、収穫物が直接加害される。
卵塊で産み付けられ、若齢幼虫は穂の中などで集団生活するが、やがて分散する。老齢幼虫でも20mm前後にしかならないが、作物の重要部位をピンポイントで加害するので、被害は深刻である。
作物の栽培時期と、本種の発生時期の兼ね合いで、散布適期は変わってくる。とうもろこしにて夏場の多発生期、1回散布では不十分である。雄穂の出穂から7~10日間隔くらいで、2回以上の散布が必要である。農薬に対する抵抗性事例は報告されていない。
*本説明内容は2018年9月時のものです
害虫防除のヒント
トウモロコシの大害虫、アワノメイガの防除対策について
発生時期と幼虫の形態
春〜秋にかけて、年2〜3回発生します。成虫は、6月中下旬~7月上旬に一回目の発生、8月上旬に二回目の発生があります。成長した幼虫はおよそ20~25mmで、体全体が淡黄色で、褐色の波状の斑紋があります。頭部の色が濃くなっており、背中に一本の線が通っています。
農薬による防除は散布時期が肝
基本的に発生してからの防除は農薬を用いることになりますが、茎や穂部分に潜り込んだ幼虫個体には散布液がかかりにくく効果が低くなるので、散布するタイミングが重要となります。雄穂が見えたぐらいの時期に1~2回、登録のある農薬を散布します。
ベネビア®ODは散布処理で葉のすみずみまで浸達し、アワノメイガを効率的に防除できます。
プレバソン®フロアブル5は、優れた浸透性と移行性、長い残効を有しています。アワノメイガの被害を少なくするために、予防的使用がおすすめです。
その他の対策
花粉に引き寄せられる習性があるので、授粉に必要な雄穂以外は切り取っておきます。アワノメイガは収穫後の残渣の上で成長することが可能なので、残渣などを放置せず、圃場衛生を徹底することも重要です。また、家庭菜園では防虫ネットなどを用いて、侵入・発生そのものを防ぐのが重要です。
防除に効果的な農薬
●ベネビア®OD

アワノメイガ、ムギクビレアブラムシ、
オオタバコガ、ツマジロクサヨトウを、
しっかり防除。
未成熟とうもろこしアワノメイガに対する防除効果


2012年 岩手県農業研究センター県北農業研究所
【試験概要】◎品 種:ハニーバンダム早生200 ◎播 種 日:5月16日◎処 理 日:7月9日(雄穂抽出期)、7月17日(雄穂抽出済み)◎調 査 日:7月24日、8月7日(収穫期)◎発生状況:中発生◎区制・面積:1区 18㎡(3.0m×6.0m)3連制
詳しくはベネビア®OD 製品ページへ
●プレバソン®フロアブル5

早めの散布でアワノメイガの被害から
とうもろこしをしっかりガード!
とうもろこしアワノメイガに対する防除効果

2009年 日本植物防疫協会 高知試験場
【試験概要】◎品 種:キャンベラ90 ◎播 種 日:5月14日◎処 理 日:6月25日(雄穂出穂初期)、7月3日(雌穂出穂初期)-2回処理◎調 査 日:7月9日、17日◎発生状況:多発生◎区制・面積:1区12.6㎡、66株、3反復
詳しくはプレバソン®フロアブル5 製品ページへ
防除におすすめの製品
*各製品のリンク先で登録内容を確認してご使用ください