ベネビア® ユーザー証言ファイル
埼玉県深谷市
竹内博昭さん
就農6年目。ご両親とともにねぎ1.2ha(春扇、初夏扇、初夏一文字、羽生一本太、関羽一本太など)、水稲1ha、麦6ha、カラフルミニトマト、カラフルにんじんを作付。
B系統のネギハモグリバエなど、
ねぎの重要害虫を同時防除できて助かります。
産地ブランド「深谷ねぎ」を支える担い手として
「いい野菜は自分一人ではつくれない」と仲間同士のつながりを大切にする竹内さんは、4年前に県内外の若手農家50人を集めた『若手野菜塾』の発起人。現在はコロナ禍で不定期ですが、若手同士で情報交換する勉強会を定期開催しているそうです。
竹内さんが手がけるのは、ブランドねぎとして名高い『深谷ねぎ』。軟白部分が30cm以上と長く白いのが特長で、糖度も12~15度と甘みがあり柔らかい食感もセールスポイントです。その栽培のご苦労について竹内さんに伺いました。
「軟白の部分を長くするために3~4週間に一度、一作のうちに4~5回は土寄せをします。この地域は硬い粘土質土壌なので、土寄せの作業に時間がかかりますが、この硬めの土壌や北風の冷気により適度なストレスがかかって、それに負けない健康で甘みのあるねぎになるんです」。
品質の高いねぎづくりに余念がない竹内さん。病害虫防除の薬剤は、よき相談相手として信頼を寄せているJAふかやの小暮賢司さんが作成した「ネギ栽培管理モデル」をベースに選定しています。
ネギハモグリバエは浸達性のあるベネビア®ODで
いま地域で重要視されているのが、食害が多く被害が大きいB系統のネギハモグリバエの防除。昨年はあちこちで発生が見られ、大きな被害を受けた生産者の方もいるそうです。竹内さんは5年前からベネビア®ODを採用。メインの秋冬ねぎでは梅雨明けに1回、その後、異なる系統の薬剤ローテーションを行い、害虫の密度が高ければ10月にもう1回、ベネビア®ODを使用されています。
「ネギハモグリバエの幼虫は葉の中に潜って直接薬剤がかからないので、浸達性のある薬剤でないとダメなんです。ベネビア®ODは浸達性があって、B系統のネギハモグリバエによく効いてくれます。シロイチモジヨトウやネギアザミウマが同時防除できるのもメリットですね。これ1剤だけで色々殺虫剤を混ぜなくて済むのは、コスト的にも手間的にもありがたい」と竹内さんは言います。
梅雨明けの害虫リセットに最適
では、なぜベネビア®ODの散布が梅雨明けと10月頃のタイミングなのか。その理由について伺ってみました。
「梅雨明けの頃は麦刈り後、10月は稲刈り後の時期なので、そこにいた害虫が餌を求めてねぎ畑に飛んで来るんです。梅雨の期間中は雨続きで1ヵ月ぐらい薬剤散布ができないので、防除圧が弱くなっていて徐々に害虫密度が高まっている。だから、本格的な夏を迎える前の梅雨明けにまず、一気にいろいろな害虫をたたいてリセットしておきたいんです。ベネビア®ODは、幅広い害虫に効くし、速効性や残効性もあるので、このリセット時に最適なんですよ。特に、速効性で言うとシロイチモジヨトウの場合、散布した翌日にすっかり姿が見えなくなる。
残効の面でもネギアザミウマなどの害虫を2週間ぐらい抑えている感じなので、追加防除する手間も省けます。この時期の防除は暑くて重労働なので、追加防除しなくていいのはすごく助かります。暑い時期の散布でも薬害はありません」。
前述の『若手野菜塾』のほか、LINEグループのネットワークによる交流や情報交換も「品質の高い野菜づくりに欠かせない」と話す竹内さん。今後も、深谷ねぎのブランドを守り続ける担い手として、ますますのご活躍が期待されています。
※コメントは取材当時の個人の感想です。
本内容は2021年8月取材時のものです。