ベネビア®OD
大きな被害を未然に防ぐために、
発生初期の本剤の散布が有効です。
リモート説明動画「浸達性、有用昆虫への安全性編」
ねぎの重要害虫を1剤で同時防除できます。
食害を速やかに停止します。
薬剤が付着しにくいねぎでも、OD製剤は付着しやすく浸達性に優れます。
ねぎネギハモグリバエに対する効果
2009年 秋田県農林水産技術センター 農業試験場
【試験概要】◎品種:吉蔵 ◎播種:4月16日 ◎区制:1区18.0㎡ 3連制 ◎定植:6月19日 ◎発生程度:少発生◎処理日:8月30日 ◎処理方法:生育期に背負い式動力噴霧器を用いて茎葉散布。散布量は200ℓ/10aとした。◎調査方法:各区の中央部、連続する50株の上位3葉に寄生する幼虫数を調査。◎考察:本剤は対照薬剤と比較して効果が高く、無処理と比較して防除効果が高く、実用性は高いと考えられる。薬害は認められなかった。
ネギハモグリバエ バイオタイプB(B系統)近年発生中。
ネギハモグリバエ 学名:Liriomyza chinensis Kato
【生態と被害】
幼虫が葉中に潜り込んで食害し、後は白い筋状の孔を形成する。
従来系統(バイオタイプA)では1葉当たり1~数匹程度で加害するのに対し、バイオタイプBでは1葉当たり10匹以上の幼虫が集中的に加害する傾向があり、被害が甚大となる。バイオタイプBに食害されると、ひどい場合は葉全体が枯れて白くなります。
ネギハモグリバエ食害痕:令和元年度病害虫発生予察特殊法 第1号(長野県)より引用
【試験概要】 2019年 長野県野菜花き試験場
- 試験場所:
- 野菜花き試験場内 露地圃場
- 品 種:
- 夏扇パワー(4月22日定植、連結ペーパーポット2粒まき、施肥等の一般管理は慣行)
- 発生状況:
- 多発生(自然発生)
- 区制・面積:
- 1区 4㎡(1m×4m) 約80株/区 3反復
- 処理方法:
- 7月8日に規定の濃度に希釈した薬液を、背負型エンジン式動力噴霧器を用いて十分量(10a当たり200l相当)を散布。展着剤としてマイリノー5,000倍を加用。
- 調査方法:
- 各区中央付近の連続する10株をマークし、処理直前(7月8日)は上位2葉、処理8日後(7月16日)及び処理14日後(7月22日)には上位3葉について、肉眼でネギハモグリバエのマインを計数。なお、マイン長がおよそ30mm以内のものを小マイン、30mm以上のものを大マインとした。薬害は達観により評価。
※令和元年度 長野県農薬情報から引用
2021年 株式会社Field Styled Lab. (鹿児島県)
【試験概要】◎品種:はねみどり ◎定植:2021年4月中旬 ◎区制:1区 5㎡ 約100株 3反復処理日:①2021年7月30日、②8月5日 ◎発生程度:多発生 処理方法:背負い式動力噴霧器により100ℓ/10aの薬液を散布した。◎調査方法:各区の全葉(約300枚)を対象に、マインのサイズ別に目視によりマイン数を計数した。1:長さ3cm以下(小マイン)、2:長さ3cm以上で蛹化脱出直前(中マイン)、3:蛹化脱出後(大マイン)考察:有効な薬剤について知見が少ない ネギハモグリバエバイオタイプB(B系統)に対する防除手段として十分な実用性があると考えられる。
ねぎシロイチモジヨトウに対する効果
2009年 兵庫県植物防疫協会
【試験概要】◎品種:のどか ◎定植:5月13日 ◎区制:1区 3.9㎡ 45株 2連制 ◎処理日:9月5日 ◎発生程度:少発生(放虫)◎処理方法:肩掛け式小型噴霧器で280ℓ10aの割合で散布。◎調査方法:各株中央部の10株(放飼発生株重点)について、寄生虫数を齢別に調査。◎考察:本剤は対照薬剤と比較して防除効果は優っており、実用性はあると考えられる。薬害は認められなかった。
ねぎネギアザミウマに対する効果
2010年 鳥取県農林総合研究所 園芸試験場
【試験概要】◎品種:吉蔵 ◎定植:5月7日 ◎区制:1区 4.8㎡ 240株 3区制 ◎処理日:6月22日 ◎発生程度:中発生 ◎処理方法:動力式噴霧器で200ℓ/10aの薬液を散布。◎調査方法:各区とも1区3ヶ所、計30株を選び、寄生する成幼虫数を調査。◎考察:本剤は対照薬剤と比較して効果が高く、無処理と比較して効果は認められることから、実用性はあると考えられる。薬害は認められなかった。
2016年 春日部農林振興センター
【試験概要】◎処理月日:ベネビア®ODは7月8日、対照J剤は7月12日に処理 ◎処理方法:動力噴霧器による散布 ◎調査日:7月8日、11日、15日、19日に調査 ◎調査方法:各区10株の3葉に寄生しているネギアザミウマを計数した ◎考察:供試薬剤の散布により、ネギアザミウマの密度を低く抑え、新たに展開したネギの葉は食害痕が発生せず良い状態を維持できた。対照薬剤に比べ残効が長く、効果は高いと考えられる。薬害は見られなかった。
ねぎネギアザミウマに対する効果(無人航空機散布)
2020年 秋田県農業試験場
【試験概要】◎品種:吉蔵 ◎区制:無人航空機散布は反復なし3地点、地上散布区は20㎡ 3連制 ◎処理方法:7月20日に無人航空機散布区はドローン実機にて20倍希釈、散布液量2.0ℓ/10aとして展着剤を加用せず散布した。地上散布区は背負い式バッテリー噴霧器を用い、2,000倍希釈、散布液量200ℓ/10aとして展着剤(シンダイン5,000倍)を加用して散布した。◎調査方法:7月20日(処理前)、7月23日(処理3日後)、7月26日(処理6日後)、8月2日(処理13日後)に各区の中央部10株の上位3葉に規制する成幼虫数を調査した。◎考察:20倍無人航空機散布は対照の地上散布によるベネビア®OD2,000倍液と比較して同等の効果を示し、無処理と比較して効果は高かった。実用性は高いと考えられる。
ベネビア®ODと殺菌剤と展着剤の3つの組合せでの混用をねぎで確認し、問題ありませんでした。
ベネビア®OD 混用事例(印刷用PDF)