ハスモンヨトウ
チョウ目 ヤガ科
Spodoptera litura (Fabricius) Common cutworm
卵塊とふ化幼虫
左:中齢幼虫 右:老齢幼虫
【加害作物】イネ科以外のほとんどの作物
南方系の害虫であるので、かなり温暖地でないと野外では越冬できない。しかし、成虫の飛翔距離が長いこと、越冬できる加温施設が増えたこと、また近年の温暖化を原因として、発生地や発生量が北上、増加している。以前は関東でも発生は希だったが、最近では北海道でも被害が発生している。
卵は数百個ものかたまり(卵塊)で葉の裏に産み付けられ、薄茶色の鱗毛に覆われている。誕生した若齢幼虫は集団で食害、葉が表皮だけ残り白くなって目立つようになる。これは「白変葉」とよばれる。
農薬に対する抵抗性がつきやすい害虫である。さらに、老齢幼虫に近づくにつれますます効きにくくなる。したがって、この白変葉が出始めた頃を逃さず防除することが重要である。
*本説明内容は2018年9月時のものです
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