ナモグリバエ
ハエ目 ハモグリバエ科
Chromatomyia horticola (Goureau) Garden pea leafminer
【加害作物】マメ科、キク科、アブラナ科が主体
ナモグリバエは日本在来であり、これまでは専らえんどうやアブラナ科野菜に発生するのみ、農薬にも弱く、深刻な被害を与えることはなかった。
しかし近年、レタス・しゅんぎく・きくなど、これまであまり発生が多くなかった作物に、多発する事例が増加している。登録農薬がないことや、少しでも被害が出ると商品価値が下がってしまうことなどから、問題害虫化している。
幼虫は他のハモグリバエ同様「絵描き虫」である。一方成虫は、他のハモグリバエが黄色と黒のツートンなのと異なり、普通のハエのように地味である。
*本説明内容は2018年9月時のものです
防除に効果的な農薬
●ベリマーク®SC

大事な育苗期にこの1剤で、
幅広い重要害虫を速やかに防除。
長い残効で、作物をしっかり守ります。
レタスナモグリバエ(孵化幼虫)に対する防除効果

2014年 大塚アグリテクノ(株)(現 OATアグリオ(株))
【試験概要】◎試験期間:2月28日〜3月18日◎対象作物:レタス(シスコF) ◎播種日:1月5日◎定植日:3月3日◎区制:1区6株1反復◎処理方法:株元に2.5P/株灌注した後、プランターに定植し、ガラス温室内にて底面給水にて管理◎放虫方法:処理3日前、レタス苗に対しナモグリバエに6時間産卵させた。 ◎調査方法:処理10日後、15日後に全株のマイン数をカウントした。
詳しくはベリマーク®SC 製品ページへ
●ベネビア®OD

1剤でコナジラミ類、アザミウマ類、アブラムシ類、チョウ目害虫、ハモグリバエに効果。
レタスナモグリバエに対する防除効果


2009年 岩手県農業研究センター 県北農業研究所
【試験概要】◎品種:スターレイ ◎区制:1区 10㎡ 60株 3連制 ◎発生程度:中発生 ◎播種:4月10日 ◎定植:5月16日 ◎処理日:5月16日 ◎発生程度:中発生 ◎処理日:5月16日 ◎処理方法:所定濃度の薬液を背負式手押噴霧器を用いて、150ℓ/10aの割合で散布。◎調査方法:区の中心24株の全葉について、マイン数を長さ別(小:5mm以下、中:5~10mm、大:10mm以上)に調査。◎考察:本剤は対照薬剤と同等の優れた効果が認められ、無処理区と比較しても優れた防除効果が認められ、実用性は高いと考えられる。薬害は認められなかった。
詳しくはベネビア®OD 製品ページへ
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