ネギハモグリバエ
ハエ目 ハモグリバエ科
Liriomyza chinensis (Kato) Stone leek leafminer
【加害作物】ねぎ、たまねぎ、にら、らっきょう
全国に分布し、古来からネギ属の害虫であった。成虫は葉の組織内に産卵する。産卵痕はきちんと並んだ点状である。幼虫は前進しながら、葉の内側より葉肉を食害する。このため表面には白い筋が残る。
ネギアザミウマが本種と大体同じ時期に発生するが、こちらの食害痕は表面がかすり状になるので、区別は容易である。本種は多発すると葉が真っ白になることもあるので、とくに幼苗期の防除を徹底する。
また、効果のある薬剤が、他種ハモグリバエと異なる場合があるので注意する。
*本説明内容は2018年9月時のものです
防除に効果的な農薬
●ベリマーク®SC
大事な育苗期にこの1剤で、
幅広い重要害虫を速やかに防除。
長い残効で、作物をしっかり守ります。
ねぎネギハモグリバエに対する防除効果
2012年石川県植物防疫協会
【試験概要】◎品種:ホワイトスター ◎区制:1区 6㎡(1.2×5m) 3連制 ◎発生程度:多発生 ◎播種:4月21日 ◎定植:6月13日 ◎処理日:7月8日 ◎処理方法:2000倍を㎡当たり0.5ℓ、ジョウロで株元灌注。◎処理時の作物ステージ:定植後25日(草丈30cm)◎調査日:処理8日後(7月16日)、15日後(7月23日)、22日後(7月30日)、29日後(8月6日)の4回調査。 ◎調査方法:各区50株の上位1葉を被害程度別に調査し、被害度を求めた。
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●ベネビア®OD
1剤でコナジラミ類、アザミウマ類、アブラムシ類、チョウ目害虫、ハモグリバエに効果。
ねぎネギハモグリバエ バイオタイプB(B系統)に対する防除効果
2019年 長野県野菜花き試験場
【試験概要】◎品種:夏扇パワー ◎定植:4月22日 ◎処理日:7月8日 ◎発生程度:多発生(自然発生)◎処理方法:規定の濃度に希釈した薬液を、背負い型エンジン式動力噴霧器を用いて10aあたり200ℓ相当を散布。◎調査方法:各区中央付近の連続する10株をマークし、上位3葉について肉眼でネギハモグリバエのマインを計数。◎考察:ベネビア®ODはネギハモグリバエバイオタイプB(B系統)防除に有効と考えられた。*2 原図提供:徳丸晋虫氏(京都府農林水産技術センター)
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ねぎネギハモグリバエに対する防除効果
2009年 秋田県農林水産技術センター 農業試験場
【試験概要】◎品種:吉蔵 ◎播種:4月16日 ◎区制:1区18.0㎡ 3連制 ◎定植:6月19日 ◎発生程度:少発生◎処理日:8月30日 ◎処理方法:生育期に背負い式動力噴霧器を用いて茎葉散布。散布量は200ℓ/10aとした。◎調査方法:各区の中央部、連続する50株の上位3葉に寄生する幼虫数を調査。◎考察:本剤は対照薬剤と比較して効果が高く、無処理と比較して防除効果が高く、実用性は高いと考えられる。薬害は認められなかった。
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ねぎネギハモグリバエに対する効果
2021年 株式会社Field Styled Lab. (鹿児島県)
【試験概要】◎品種:はねみどり ◎定植:2021年4月中旬 ◎区制:1区 5㎡ 約100株 3反復処理日:①2021年7月30日、②8月5日 ◎発生程度:多発生 処理方法:背負い式動力噴霧器により100ℓ/10aの薬液を散布した。◎調査方法:各区の全葉(約300枚)を対象に、マインのサイズ別に目視によりマイン数を計数した。1:長さ3cm以下(小マイン)、2:長さ3cm以上で蛹化脱出直前(中マイン)、3:蛹化脱出後(大マイン)考察:有効な薬剤について知見が少ない ネギハモグリバエバイオタイプB(B系統)に対する防除手段として十分な実用性があると考えられる。
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たまねぎネギハモグリバエに対する効果
2016年 北海道立総合研究機構 中央農業試験場
【試験概要】◎品種:オホーツク222 ◎区制:1区 6.0㎡ 10×25株 3反復 ◎発生程度:少→中発生 ◎定植:4月30日 ◎処理日:7月1日、7日、14日 ◎処理方法:所定濃度の薬剤150ℓ/10aを背負い式動力噴霧器で散布。展着剤としてグラミンS3300倍を添加。◎調査方法:各25株の被害程度が最も大きい葉の被害程度指数を調査し、食害程度を算出 ◎考察:本剤の茎葉散布は対照薬剤と比較して優る効果で、無処理と比較して効果が高い。実用性が高いと考えられる。薬害は認められなかった。
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●プリロッソ®粒剤オメガ/プリロッソ®粒剤
健全な生育をしっかり守る。
きれいな立ち姿のねぎにしあげる。
- 近年問題のネギハモグリバエ バイオタイプB(B系統)、薬剤のかかりにくい葉の隙間に潜むネギアザミウマにも、高い効果!
- 極微量の経口取り込みで、害虫の加害を即停止。3~4週間の長期残効。
- ジアミド剤のプロFMCの卓効成分シアントラニリプロール(通称、サイアジピル®)0.5%配合!
ねぎネギハモグリバエに対する防除効果
2019年 鳥取県園芸試験場弓浜砂丘地分場
◎品種:関羽一本太(トーホク)◎ 播種:2月20日 ◎定植:5月8日 ◎処理:6月13日(6kg/10a株元散布し、土寄せした)◎考察:対照薬剤と比較して高い効果が認められた。
※プリロッソ®粒剤とプリロッソ®粒剤オメガの薬効は同等です
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