ベネビア®ODユーザー証言ファイル
宮崎県宮崎市
栗原一峰さん
農業歴20年の専業農家。きゅうり40a(輝世紀)、ピーマン20aを奥様、パートスタッフ6名とともに管理する。きゅうりはお父様の代からの作付。

天敵への安全性が高い貴重な存在。
天敵導入直前に使用することで、
ミナミキイロアザミウマを長期間しっかり予防。
以前はミナミキイロアザミウマの密度が抑えきれず、収入が大きくダウンしたことも
全国屈指のきゅうり産地であるJA宮崎中央管内。その代表的エリアのひとつ田野営農センター管内では、55名の生産者の方々がきゅうりを手がけていらっしゃいます。そのお一人である栗原さんは、7年前から品質向上のために環境制御技術を導入。きゅうりのハウスのモニタリングを強化し、健康なきゅうり作りに役立てているのだそうです。
「ハウス内の温度や湿度など様々なデータをスマートフォンで1分ごとにチェックできるので、天窓の開閉や灌水のタイミングなど、きゅうりの最適な環境作りに役立てています」。
栗原さんが、きゅうり栽培の最大の課題として挙げるのがアザミウマ類のウイルス媒介による「キュウリ黄化えそ病」。見逃すと伝染が広がり、壊滅的な被害を招くとおっしゃいます。

「通常は10月上旬に定植するんですが、3年前に早植えしたことがあって、そのときは8月末の定植でした。防除も適期に実施したんですが、真夏の時期だったこともあり、ミナミキイロアザミウマがどうしても抑えきれず、結局1000万円近く収入がダウンしてしまいました」。
アブラムシ類やコナジラミ類などの害虫は、ピークの時期をきっちり抑えれば乗り切れるものの、ミナミキイロアザミウマは10月上旬の定植から6月下旬の収穫終了までの8ヵ月間、ダラダラ発生が続くとのこと。「10日に1回の防除は欠かせない」とおっしゃいます。
天敵に影響がなく、高い効果が長く続く。
ミナミキイロアザミウマ、コナジラミ、アブラムシを同時防除。
混用事例も豊富で使いやすい
栗原さんはJAのすすめで7年前からベネビア®ODを導入。生育期のローテーションの中で10aあたり120ℓを2~3回、殺菌剤・展着剤と混用して散布していらっしゃいます。なかでも重要なのが、天敵導入前に行う散布なのだそうです。
「ミナミキイロアザミウマに高い効果があって、残効も10日以上あり、天敵に影響のない薬剤ってほとんどないんです。2月中旬から下旬ごろに天敵を導入するんですが、導入直前のタイミングでベネビア®ODを使っています。薬剤散布ができない天敵導入後の1週間、余裕で抑えてくれますね」。
栗原さんはその後のローテーションでも、ミナミキイロアザミウマとコナジラミやアブラムシの同時防除に、ベネビア®ODを使用されるとのこと。
JA宮崎中央 田野営農センター 園芸農産課の池田 大さん「安心感が違いますね。殺菌剤や展着剤との混用もしやすくて、使い勝手も優れています」と栗原さん。以前から栗原さんの病害虫防除をアドバイスするJA宮崎中央 田野営農センター 園芸農産課の池田 大さんも、「ベネビア®ODは10日から2週間程度の残効があって、殺虫スペクトラムも幅広い。当JA管内の8割以上の生産者が天敵を導入して防除されていますので、天敵に影響がないのも大変ありがたい。非常に推進しやすい薬剤ですね」と評価されています。
ピーマンではミナミキイロアザミウマに2週間程度の残効を発揮

栗原さんは、ベネビア®ODの特に他剤に優る効果の実感として、「きゅうりは3日に1枚新しい葉っぱが出てくる。新しく出てきた葉にも、葉内に浸透した成分が移行して、しっかり守ってくれるのはありがたい。それと葉裏のかけムラもしっかりカバーして防除できますね」とおっしゃいます。
また、ピーマンにもベネビア®ODを使用されているとのことで、「ピーマンは雨よけ栽培なので、サイドはなにも被覆しておらず、ミナミキイロアザミウマが飛び込み放題の状態。にもかかわらず、ベネビア®ODを散布すると2週間はしっかりミナミキイロアザミウマを抑えてくれる。期待通りの残効なんですよ、いつも」とのこと。
「JA宮崎中央の田野営農センター管内は、若い生産者が大変多いんです」と栗原さん。力を合わせ、高品質で名高いきゅうり産地を盛り立てていきたい、と熱く語ってくださいました。
※コメントは取材当時の個人の感想です。
本内容は2022年7月取材時のものです。