ナスハモグリバエ
ハエ目 ハモグリバエ科
Liriomyza bryoniae (Kaltebach) Eggplant leafminer
【加害作物】ナス科、ウリ科、アブラナ科
ナスハモグリバエは古くから日本にいた種であるが、形態は前述の侵入害虫マメハモグリバエ・トマトハモグリバエと酷似している。肉眼での区別は困難である。ただし、寄生する植物の範囲は他の2種より狭い。
また効果のある農薬の種類も多く、増殖力も低い。このため、通常の防除体系で他害虫の防除をしていれば、本種の被害が発生することはない。
*本説明内容は2018年9月時のものです
害虫防除のヒント
ナスハモグリバエの被害と防除
被害作物について
ナス科のナスやアカザ科のホウレンソウなどでの被害がよく知られています。
ナスでは5~6月の被害、ホウレンソウでは7~8月の被害などが確認されています。
被害の様子
ほかのハモグリバエ類と同じく、幼虫が葉肉内に侵入して内部を食べながら進むため、食害痕が白い線状となって残ります。他方、成虫は葉の表面から吸汁したり穴をあけて産卵したりするため、白い小さな斑点が残ります。
農薬による防除
被害や発生を確認した際には、各作物に登録のある農薬を用いて確実に防除しましょう。また寄生蜂による有効な天敵・生物農薬もあるので、組み合わせて用いることもできます。
ベリマーク®SCは、育苗期後半~定植当日の灌注処理で素早く根から吸収され、ハモグリバエ類から生育初期の作物を守ります。
プリロッソ®粒剤オメガは、育苗期後半~定植時の株元散布で、薬剤のかかりにくい葉裏に潜むハモグリバエ類にも、高い効果を発揮します。
プレバソン®フロアブル5は、高い浸透性と移行性を有しており、作物のすみずみまで成分が行きわたり、ハモグリバエ類の食害を防ぎます。食害を防ぐためには予防的散布で利用して頂くことがおすすめです。
ベリマーク®SC、プリロッソ®粒剤オメガ、プレバソン®フロアブル5は、いずれも天敵にやさしい農薬です。
防除におすすめの製品
*各製品のリンク先で登録内容を確認してご使用ください