ナシヒメシンクイ
チョウ目 ハマキガ科
Grapholita molesta
【加害作物】りんご、なし、おうとう、もも、うめ、すもも、あんずなどバラ科の新梢や果実
りんご
寒冷地では年2~3回、暖地では5~6回発生する。越冬態は成熟幼虫。幹や枝 の間隙に繭を作りその中で越冬する。
成虫は黒褐色で白い筋状の斑紋がある。早春に蛹化後羽化した成虫は、ももやうめ、さくらなどのバラ科樹木の新芽に産卵する。
幼虫はそれらの新梢内に潜って食害する。これらの樹木では芯折れ症状が発生する。りんごでも新梢に食入するので新梢は枯死する。
また、収穫間近の果実の果面に産卵し、孵化した幼虫は果底から果実内に食入する。果実での寄生は少ないが、寄生果実は商品価値が消失するので被害は大きい。
*本説明内容は2018年9月時のものです
なし
寒冷地では年2~3回、暖地では5~6回発生する。越冬態は成熟幼虫。幹や枝の間隙に繭を作りその中で越冬する。
成虫は黒褐色で白い筋状の斑紋がある。早春に蛹化後羽化した成虫は、ももやうめ、さくらなどのバラ科樹木の新芽に産卵する。
幼虫はそれらの新梢内に潜って食害する。これらの樹木では芯折れ症状が発生する。なしでは収穫間近の果実に寄生することが多い。果面に産下された卵から孵化した幼虫は、果底から果実内に食入する。
このため、外部から幼虫の姿は見られない。なし園近くにさくらが多いと本種の被害は多くなる。
*本説明内容は2018年9月時のものです
防除に効果的な農薬
●エクシレル®SE
幅広い害虫の食害を速やかに停止。
長期間の害虫密度抑制で、
作物をしっかり守ります。
なしナシヒメシンクイに対する防除効果
2009年(一社)日本植物防疫協会研究所 山梨試験地
【試験概要】◎品種:幸水(一部長寿含む)(29年生)◎区制:1区54㎡ 3連制 ◎発生程度:少発生 ◎処理日:6月12日、23日、7月7日、18日、29日 ◎処理方法:エクシレル®SE 5000倍、対照P剤1000倍 ◎調査日:8月5日~17日の間 ◎調査方法:試験樹のすべての果実を収穫し、被害の有無を調査。◎考察:本剤は対照薬剤と比較して効果が優り、無処理に対しても高い効果が認められ、実用性が高いと考えられる。薬害は認められなかった。
詳しくはエクシレル®SE 製品ページへ
もも・すもも・ネクタリン
寒冷地では年2~3回、暖地では5~6回発生する。成虫は4~10月まで発生する。越冬態は成熟幼虫。幹や枝の間隙に繭を作りその中で越冬する。
成虫は 黒褐色で白い筋状の斑紋がある。早春に蛹化後羽化した成虫は、新芽に産卵する。
幼虫は新梢内に潜って食害するので、新梢は食害部から萎れて折れる芯折れ症状が発生し、生育が停止する。その後引き続き新芽に寄生する。
また、幼果時から収穫直前まで果肉を食害して、萎縮や腐敗させる。
*本説明内容は2018年9月時のものです
防除に効果的な農薬
●エクシレル®SE
ももナシヒメシンクイに対する防除効果
2019年 総合防除コンサル株式会社
【試験概要】◎品種:あかつき ◎区制:1区1樹 3連制 ◎処理日:9月6日 ◎処理方法:動力噴霧器を用い、葉が十分濡れるよう主枝当り10ℓ程度散布した。◎調査日:9月13日、20日、27日 ◎調査方法:全新梢についてナシヒメシンクイ幼虫の食入による被害新梢数を調査した。◎考察:エクシレル®SEは対照薬剤に比べて同等の効果を示し、残効も長期にわたり確認された。実用性は高いと考えられる。
詳しくはエクシレル®SE 製品ページへ
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