モモシンクイガ
チョウ目 シンクイガ科
Carposina sasakii
【加害作物】りんご、なし、もも、うめ、すもも、あんずなど
りんご
年1~2回の発生。越冬態は成熟幼虫。秋季に発生した成熟幼虫が土中に浅く潜って繭を作りその中で越冬する。
寒冷地で発生が多く、成虫は5月下旬~10月上旬まで1~2回継続して発生する。この間幼虫が、りんご、ももやすももなどの果実に食入し果肉を食害するので、果実は収穫不能になる。
1果に数頭の幼虫が入って食害することがある。幼虫の食入痕からはヤニが出る。果実内の幼虫発育が進むとしばしば果実の外に湿った虫糞を排出する。
*本説明内容は2018年9月時のものです
防除に効果的な農薬
●エクシレル®SE
幅広い害虫の食害を速やかに停止。
長期間の害虫密度抑制で、
作物をしっかり守ります。
りんごモモシンクイガに対する防除効果
2015年 総合防除コンサル株式会社
【試験概要】◎品種:アルプス乙女(5年生) ◎区制:1区1樹3反復(各樹を2.5m×2.5m×2.5mの網室で覆った) ◎処理日:7月4日 ◎処理方法:果実が十分ぬれるように、2.5ℓ/区程度散布 ◎放虫日:散布1,3,5,7日後に既交尾の雌4~6対を網室内に放虫 果実回収時の産卵・食入調査:7月24日~27日 ◎調査方法:100果/樹について、産卵数、食入痕数を実体顕微鏡下で調査 ◎接種した害虫の履歴:2007年5月に福島県果樹研究所から採集し、累代飼育している個体群
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りんごモモシンクイガ各ステージへの効果 食入防止効果(幼虫)
2019年 クミアイ化学工業(株)生物科学研究所
【試験概要】◎品種:ふじ ◎区制:1果/区 3連制 ◎処理日:10月18日 ◎処理方法:エクシレル®SE 5000倍、対照B剤 4000倍(クミテン5000倍加用)に産卵4日後の幼果を10秒間浸漬し、風乾後、23~25℃(16L8D)湿度60%以上で管理。◎調査方法:処理7日後に幼果の食入痕を計算。
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りんごモモシンクイガ各ステージへの効果 産卵抑制効果(成虫)
2019年 クミアイ化学工業(株)生物科学研究所
【試験概要】◎品種:ふじ ◎区制:2果/カップ/区 2連制 ◎処理日:10月7日 ◎処理方法:エクシレル®SE 5000倍、、対照B剤 4000倍(クミテン5000倍加用)にりんご幼果を10秒間浸漬、風乾後、1カップあたり幼果を2果入れた。◎接種方法:羽化24時間以内の成虫を1カップあたり雄雌2対で接種した。◎調査方法:接種4日後に2果に産下された卵の合計数を調査。
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もも・すもも・ネクタリン
年1~2回の発生。越冬態は成熟幼虫。秋季に発生した成熟幼虫が土中に浅く潜って繭を作りその中で越冬する。寒冷地で発生する。
成虫は5月下旬~10月上旬まで1~2回継続して発生する。この間幼虫が、ももやすもも、りんごなどの果実に食入し果肉を食害するので、果実は収穫不能になる。
1果に数頭の幼虫が入って食害することがある。幼虫の食入痕からヤニが出るが、虫糞はほとんど出ない。
*本説明内容は2018年9月時のものです
防除におすすめの製品
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