エクシレル®SE

高い活性、速やかな移行性、
長期残効で新梢の充実した苗木作りに。
●害虫の発生と使用タイミング
①6月上〜中旬に散布することにより、ミカンハモグリガ、アゲハ類から梅雨芽を守ります。
②7月中〜下旬に散布することにより、ミカンハモグリガ、ゴマダラカミキリなどから夏芽や樹を守ります。

●害虫の生態・被害と防除のポイント
ミカンハモグリガ
4月〜10月まで継続的に発生する。幼木で春夏秋に新梢が伸びる時に被害が顕著にみられる。幼虫は葉の表皮と葉肉の間に潜行して葉を変形、萎縮させ生育を妨げる。
ユキヤナギアブラムシ
4月~11月の間に継続的に発生する。かんきつが発芽し始めるころから飛来し、新芽に寄生し被害を出し、特に苗木や若木で問題になる。
ミカンハモグリガに対する効果
2012年 大分県農林水産研究指導センター

【試験概要】◎品種:大津八号 ◎処理日:エクシレル®SE 100倍 7月25日、対照 I 剤 4000倍 7月25日、8月3日、8月13日 ◎処理方法:蓄圧式噴霧器を用いて、1樹当り500㎖を散布した。◎調査日:8月22日 ◎調査方法:各樹10新梢の全葉について被害程度別に調査した。◎考察:エクシレル®SEは対照薬剤3回散布に優る防除効果が認められ、実用性は高いと考えられる。薬害は認められなかった。
ユキヤナギアブラムシに対する効果

2018年 山口県農林総合技術センター【試験概要】◎品種:青島温州3年生(苗木)◎区制:1区1樹 3反復 ◎処理日8月17日 ◎処理方法:蓄圧式噴霧器を用い1樹当り0.5ℓを樹冠散布した。◎調査日:8月24日、31日、9月7日 ◎調査方法:1樹当り3新梢をラベルし、寄生虫数を調査した。 ◎考察:エクシレル®SEは対照薬剤に比べ優る効果が認められ、無処理と比較して高い効果が認められることから、実用性は高いと考えられた。薬害は認められなかった。
エクシレル®SE100倍処理の圃場ではアゲハ類、ミカンハモグリガへの優れた効果により、
2ヵ月後でもきれいな展葉が確認できました。
アゲハ類に対する効果
【散布約1ヵ月後(5月19日➡6月14日)】

アゲハ類/ミカンハモグリガに対する効果
【散布約2ヵ月後(5月19日➡7月26日)
(上)アゲハ類
(下)ミカンハモグリガ

2016年 愛媛県農林水産研究所果樹研究センター 【試験概要】◎品種:伊予柑(1年生苗木)◎定植:4月11日◎高濃度散布:5月19日 ◎1ヶ月後調査:6月14日 ◎2ヶ月後調査:7月26日
■処理のポイント
苗木全体にムラなく散布する。特に夏芽や、夏芽が出てくる部分には薬液を十分にかける。
◆高濃度散布の場合は、結果樹には絶対にかけないでください。
天候や樹勢などにより、まれに軽微なスポット症状が発生しますが、時間とともに程度は軽減します。
■散布量(1樹あたり)の目安について
●アゲハ類の産卵後でも有効です。
散布時に卵があっても、孵化直後の幼虫に対して速やかに効果を発揮し、被害を最小限に抑えます。

散布前

散布・孵化後
*対照薬剤の表記:アルファベット順不同