エクシレル®SE ユーザー証言ファイル
長崎県西彼杵郡長与町
谷川義浩さん
JA長崎せいひ かんきつ部会の部会長として活躍。かんきつ3.5ha(極早生上野、原口早生、させぼ温州、青島温州、せとかなど)、いちじく10aを作付。
成木の防除課題だったゴマダラカミキリ成虫に効果抜群。苗木では1ヵ月以上の残効で、労力、コストが低減したよ。
収益性の向上を念頭に、
品種の選定や様々な栽培技術の工夫を継続
JA長崎せいひ かんきつ部会長として、約800名の生産者をリードする谷川さん。ご自身の農業経営では「家族経営でいかに収益を上げていくか」を念頭に、試行錯誤していらっしゃいます。以前手がけていたハウスみかんは「燃料代の比率が高く収益性が低かった」とのこと。消費者に人気が高く“かんきつの大トロ”と呼ばれる中晩柑品種“せとか”に替えたところ、「作付面積は全体の1割ながら、収益では3割を占める改善となった」と話されます。
栽培技術面でも、収益性の向上を念頭に、全面マルチ栽培や植物成長調節剤の導入、段々畑による豊富な日照量確保、水管理などで工夫を重ねる谷川さん。
近年の大きな課題は「ゴマダラカミキリ成虫の防除」だったとおっしゃいます。
「後継者がいない園地が増えて荒廃園となり、4年ぐらい前からそこでゴマダラカミキリ(成虫。以下同)が増殖するようになった。以前よりもかなり多くのゴマダラカミキリが園地に飛び込んできて、木の中に潜り込んで、木そのものを枯らしてしまう。収益性以前の、ほんと、死活問題だった」と谷川さん。
成木園の防除にエクシレル®SEを導入。
荒廃園で増殖し課題だったゴマダラカミキリ成虫に効果抜群
「ゴマダラカミキリの確実な防除策が欲しい」と切望された谷川さんは、JA長崎せいひの樫山係長に相談し、同JAの防除暦に採用されていたエクシレル®SEを、まず成木園に導入。ゴマダラカミキリの密度が高まり始める6月上旬に、5000倍希釈での散布を開始されました。
「使い始めたとたんに効果抜群。散布した後、ゴマダラカミキリの死骸が園地のあちこちに転がる。木の損傷もほとんどなくなったね」と谷川さん。
「スリップス(チャノキイロアザミウマ)にもよく効いたね。これは手放せないなと思った」。
成木での高い効果を実感、苗木にもエクシレル®SEを導入。
ミカンハモグリガに1ヵ月以上の残効で労力、コストが低減
谷川さんは、成木での高い効果を実感した翌年、苗木にもエクシレル®SEを導入。「成木での効果は上々、苗木での効果は特上」と強調されます。
「苗木は、夏場のミカンハモグリガ防除で、以前は4回ぐらい殺虫剤を散布してたんだけど、エクシレル®SEなら夏芽が出る前の6月下旬から7月上旬のどこかで1回、100倍希釈で散布すればそれで済んじゃう。残効がしっかり1ヵ月以上あるから。この時期は成木園のマルチ張りや摘果でとにかく忙しいので、農薬散布の労力が減らせるのはほんと助かるんだ」と谷川さん。
「あと、アゲハも同時に防除できてるね。散布回数減で薬剤コストを減らせたし、エクシレル®SEのおかげで苗木がつくりやすくなったなと思ってる」とおっしゃいます。
また「エクシレル®SEは、ダニの天敵への影響がないのもメリット。ダニ剤を節約できるからね。コスト面でさらにいえば、成木に5000倍希釈で使えるのもとてもありがたい。200㎖ボトル1本で1トン分の散布液が作れるから」と谷川さん。
部会長として「産地全体の生産量を維持していくのがテーマ。園地が減っていくのを少しでも食い止めたい」と産地の将来を見据える谷川さん。今後の活躍にますます期待がかかります。
※コメントは取材当時の個人の感想です。
本内容は2024年2月取材時のものです。