チャハマキ
チョウ目 ハマキガ科
Homona magnanima Diakonoff
巻葉被害
老齢幼虫
雄成虫
雌成虫
蛹
卵塊
チャハマキ卵に寄生中のキイロタマゴバチ
キイロタマゴバチに寄生されたチャハマキ卵塊
本州以南の日本各地に分布する。埼玉、静岡と鹿児島の一部で発生が多い。卵塊は葉表に産下される。前述のチャノコカクモンハマキより大型のハマキで、成長した幼虫は体長25mmを超える。老齢幼虫は数枚から十数枚の葉を綴り合せて巻葉を作り、その中で暴食するため、切れ葉や枯葉が多くなる。
幼虫はチャノコカクモンハマキと比べ集中分布するため、多発時には坪枯れ状の被害となる。チャノコカクモンハマキ同様年4~5回発生し、幼虫で越冬する。第3世代(8月)以降はダラダラ発生となり、多発することが多い。通常は発生期がほぼ一致しているチャノコカクモンハマキと同時防除されるが、第3世代以後は発生期のずれが大きくなり、個別防除が必要となることが多い。
防除適期の予測には、フェロモントラップ等による前世代成虫の発生消長の調査が重要である。
*本説明内容は2018年9月時のものです
防除に効果的な農薬
●エクシレル®SE

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茶チャハマキに対する防除効果

2013年 埼玉県農林総合研究センター 茶業研究所
【試験概要】◎品種:やぶきた(34年生)◎区制:1区 20頭 3反復 ◎処理日:8月24日 ◎処理方法:エクシレル®SE 2000倍、対照A剤 1000倍 ◎調査日:8月27日、31日 ◎調査方法:生存虫数及び食害程度を調査 ◎考察:本剤は対照薬剤と比較して効果が優り、無処理との比較でも効果は高く、食害程度も小さいことから、実用性が高いと考えられる。薬害は認められなかった。
詳しくはエクシレル®SE 製品ページへ
●サムコル®フロアブル10

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茶チャハマキ成虫および産卵に対する影響

平成25年 静岡県茶業研究センター
◎室内試験:感受性系統を供試。プラスチックカップを用いたドライフィルム法と葉片浸漬法を組み合わせて試験。薬液を処理した試験容器を用意し、個体飼育した成虫を雌雄2頭ずつ1カップ中に放虫した後、25℃16L8Dの恒温室に静置した。処理1、3、7、10日後に成虫の生死と産卵された卵塊数を調査した。
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