ヨモギエダシャク
チョウ目 シャクガ科
Ascotis selenaria cretacea (Butler)
本州以南屋久島以北に分布。幼虫は典型的なシャクトリムシで、成長すると体長50mmを超える。体色は淡緑色ないし暗褐色で個体変異が大きい。
卵は鮮緑色で、茶皮下や立木の割れ目、作業小屋の壁などに数十~数百個の卵塊で産卵される。孵化幼虫は吐糸によって下垂し、風に乗って分散する。孵化直後の幼虫は若葉を好み、葉の裏面から葉肉だけを点状に食害し、少し成長すると小孔を開けるようになる。更に成長すると若葉、古葉の区別無く葉縁から蚕食し、多発した場合は茶株が枝条だけとなる。
土中で蛹化し、蛹越冬する。年3~4回発生し、成虫は5~9月に出現する。前世代成虫の発蛾最盛期から約10日後が防除適期とされるが、夏季以降の発生はだらつくので、若齢幼虫による新葉への加害に注意して、発生の有無を確認する。
*本説明内容は2018年9月時のものです
防除に効果的な農薬
●エクシレル®SE
幅広い害虫の食害を速やかに停止。
長期間の害虫密度抑制で、
作物をしっかり守ります。
茶ヨモギエダシャクに対する防除効果
2010年 福岡県農業総合試験場 八女分場
【試験概要】◎品種:おくみどり(22年生) ◎区制:1区7.2㎡ 3反復 ◎発生程度:少発生 ◎処理日:6月25日◎処理方法:エクシレル®SE 2000倍、対照B剤 1000倍 ◎調査日:7月9日 ◎調査方法:各区4.8㎡の巻葉数を調査。◎考察:本剤は対照薬剤と比較してほぼ同等の効果を示し、無処理と比較して効果は高く、実用性が高いと考えられる。薬害は認められなかった。
詳しくはエクシレル®SE 製品ページへ
防除におすすめの製品
*各製品のリンク先で登録内容を確認してご使用ください