ナシマルカイガラムシ(サンホーゼカイガラムシ)
カメムシ目 マルカイガラムシ科
Comstockaspis perniciosa
【加害作物】もも、うめ、すもも、あんず、なしなど
年3回の発生。越冬態は1齢幼虫。秋季に雌成虫が産卵し1齢幼虫が発生する。その1齢幼虫は雌の介殻の下で越冬する。未産卵の雌成虫は越冬しても翌春産卵せず死亡する。
丸くやや小さいカイガラムシで、介殻の色は淡褐色を帯びる。春の発芽後から枝や幹で越冬していた、1齢幼虫が新梢に移動して定着する。定着後は移動しない。幼虫や成虫が吸汁加害することにより樹勢が低下したり、多発生時には枝は枯れる。また、果実にも発生するので商品性を低下させる。
非常に広食性であるが、ももではウメシロカイガラムシの発生が多く、本種が多発生することは少ない。
*本説明内容は2018年9月時のものです