ネギアブラムシ
カメムシ目 アブラムシ科
Neotoxoptera formosana (Takahashi) Onion aphid
【加害作物】ねぎ、たまねぎ、にんにく、にら、らっきょう
ねぎ、たまねぎ等のねぎの仲間を主に加害する。増殖力と吸汁害がひどく、放置しておくと、株が完全に枯れあがってしまうこともある。無雪地帯では冬場も寄生し続け、被害を及ぼす。ウィルスの媒介も行う。
はじめは特定の株で集中的に増える。やがて、羽を持つ成虫(有翅虫)を大量に産み出し、圃場全体に拡散する。
農薬に対して特に抵抗性事例の報告はなく、登録薬剤で簡単に防除できる。このため、初期発見が効率的な防除法である。
*本説明内容は2018年9月時のものです
害虫防除のヒント
ネギアブラムシの防除対策について
生態や形態について
春〜秋に多く発生し、特に5~6月と10~11月に多く見られます。体色は赤みがかった光沢のある黒色なので、葉に寄生していてもよく目立ちます。角状管は淡黄褐色をしている。体長は1~3mm。幼虫は成虫に比べて、小柄でやや淡い体色をしています。
被害と発生原因について
特に青ネギなどでは、可食部分にコロニーを作り吸汁被害をもたらします。加害によって生育が阻害され、見た目にも悪く商品価値をなくし、さらにウイルス媒介による病気発生の原因にもなります。基本的に有翅虫が飛来したり、寄生株から移りこんだりして、圃場内に侵入します。特に春と秋によく発生し、繁殖が速く、大きなコロニーを形成します。