チャノキイロアザミウマ
アザミウマ目 アザミウマ科
Scirtothrips dorsalis
【加害作物】かんきつ、ぶどう、なし、かき、茶など
かんきつ
4月から11月まで継続して発生する。越冬態は成虫または蛹。秋季発生した成虫が地表面の落葉やゴミなどの下で越冬する。
かんきつでは果実を加害するので、果実には5月(幼果期)から9月(着色前)まで継続して見られる。主に圃場周辺で発生した成虫が飛来して果実の表面を加害する。果実の発育により加害場所が異なり被害症状も異なる。
5月下旬から7月中旬はガクの下部を加害され、果実の肥大に伴い灰白色のリング状の傷が生じる。7月中旬以降は果頂部を加害され、 果頂部には面的に大きな灰白色の雲形状斑が生じる。9月中旬以降は果頂部を加害され、面的に暗褐色の小班点が生じる。いずれの被害も果実の肥大や品質には影響を与えないが、美観を消失する。
*本説明内容は2018年9月時のものです
防除に効果的な農薬
●エクシレル®SE

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かんきつチャノキイロアザミウマに対する防除効果

2009年 三重県農業研究所 紀南果樹研究室
【試験概要】◎品種:興津早生(25年生) ◎区制:1区 5樹 ◎発生程度:中発生 ◎処理日:6月2日、7月1日、31日、9月1日 ◎処理方法:エクシレル®SE 5000倍、対照J剤 1500倍 ◎調査日:10月1日 ◎調査方法:各処理樹から1樹当たり50果について果梗部及び果頂部の被害度と被害果率を調査。◎考察:対照薬剤と比較してほぼ同等の効果があり、無処理と比較しても高い防除効果が認められ、実用性があると考えられる。薬害は認められなかった。

2013年 長崎県農林技術開発センター 九防協試験
【試験概要】◎品種:原口早生(10年生)◎区制:1区 1樹 3反復 ◎発生程度:中発生 ◎処理日:6月5日、28日 ◎処理方法:エクシレル®SE 5000倍、対照K剤 3000倍 ◎調査日:9月6日 ◎調査方法:最終散布から69日後(9月6日)に1樹あたり100果を任意に選び、果梗部と果頂部の被害果数を調査。被害程度については、日植防のチャノキイロアザミウマの調査基準に準じて調査。◎考察:対照薬剤と比較してやや優り、無処理区と比較しても高い効果を示した。
詳しくはエクシレル®SE 製品ページへ
ぶどう
4月から11月まで継続して発生する。越冬態は成虫。
秋季発生した、成虫が地表 面の落葉やゴミなどの下で越冬する。広食性であり多種類の農作物の害虫になっている。
ぶどうでは着蕾から着色前まで花穂や果房に発生し、果梗枝や 果実の表面を食害する。食害された果梗は褐変する。食害された果実は、果表 面が硬化した不規則な斑紋状の被害症状となる。
*本説明内容は2018年9月時のものです
防除に効果的な農薬
●エクシレル®SE
ぶどうチャノキイロアザミウマに対する防除効果

2011年 三重県農業研究所
【試験概要】◎品種:巨峰 ◎区制:1区20㎡ 2反復 ◎処理日:6月13日、23日、7月8日 ◎処理方法:背負式動力噴霧器を用いて1区当り4ℓを散布 ◎調査日:9月15日 ◎調査方法:各区20果房を収穫し、穂軸の被害程度を調査した。◎考察:エクシレル®SEは対照薬剤と比較して高い防除効果が認められた。無処理区に対しても高い防除効果が認められた。実用性は高いと判断される。
詳しくはエクシレル®SE 製品ページへ
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