ツマグロアオカスミカメ(ウスミドリカスミカメ)
カメムシ目 カスミカメムシ科
Apolygus spinolae (Meyer-Dür)
ウスミドリカスミカメともいわれる。九州以北の日本各地に分布。幼・成虫が茶芽の芯や若芽を吸汁加害する。若芽を加害されると、刺痕が赤褐色の小斑点となり、密度が高い場合には葉が変形することもある。また芯を加害されると、芽の展葉・生長につれて不整形の穴が空いたり、葉縁が切れた奇形葉が現れる。年に3~4回発生し、卵で越冬する。多くの雑草等でも増殖する。
主に一番茶を加害するタイプと二番茶を加害するタイプの2種がある。一番茶を加害するタイプは、南九州や静岡県西部に多く、チャに産卵された越冬卵から孵化した幼虫が一番茶芽を加害する。一方、二番茶を加害するタイプは、静岡県中・東部に多く、雑草で育った成虫が一番茶後に茶園に侵入・産卵し、孵化した幼虫が二番茶芽を加害する。
防除は、萌芽期~二葉期に薬剤散布を行う。また、茶園周辺にある食草の除去や10月の防除が、翌年の被害軽減に繋がることがある。
*本説明内容は2018年9月時のものです