ゴマダラカミキリ
コウチュウ目 カミキリムシ科
Anoplophora malasiaca
【加害作物】みかん、なし、くり、いちじく
年1回または2年に1回発生する。成虫の発生期は6月から8月で、この間に枝の樹皮を食害(後食)したり産卵する。産卵は太い枝や幹の樹皮下に行われ、幼虫は材部に食入して食害する。成虫の体長は約5cmで触覚が非常に長い。体色は黒く光沢があり、前翅に多数の小白点がある。成虫の後食により枝が奇形になり、その後の伸長に影響する。時には食害部から折れたり、その先が枯れることがある。
幼虫は食入孔から虫糞を出すので、枝幹の食害では早期に被害に気づくが、地際部の幹の食入孔は見つけにくい。幼虫が食害した枝は枯れることが多い。地際部の幹に食入した幼虫は根部まで食害するので、樹勢低下が著しくなったり樹全体が枯れることがある。
*本説明内容は2018年9月時のものです
防除に効果的な農薬
●エクシレル®SE
幅広い害虫の食害を速やかに停止。
長期間の害虫密度抑制で、
作物をしっかり守ります。
かんきつゴマダラカミキリに対する防除効果
2015年 香川県農業試験場 府中果樹研究所
【試験概要】◎品種:宮川早生 ◎区制:1区1樹 3反復 ◎処理日:7月6日 ◎処理方法:ゴマダラカミキリ成虫をポット当たり4頭(雄2頭、雌2頭)放飼し、電動式噴霧機で1樹当り2ℓ散布した。◎調査日:7月7日、8日、9日、11日 ◎調査方法:生存虫、死亡虫、苦悶虫に分けて数を計測 ◎考察:エクシレル®SEは、対照薬剤とほぼ同等の防除効果であり、無処理と比較すると高い防除効果が認められ、実用性は高いと考えられた。薬害は認められなかった。
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かんきつゴマダラカミキリに対する食害防止効果
かんきつゴマダラカミキリに対する効果発現速度
2021年 丸和バイオケミカル株式会社 阿見開発センター
【試験概要】◎対象害虫:ゴマダラカミキリ成虫(2021年6月22日に愛媛県松山市内のかんきつ樹に寄生する成虫を採集し、みかん枝葉を与えて飼育した個体) ◎区制:1区1カップ1頭5反復 ◎処理日:7月1日 ◎処理方法:エクシレル®SE 5000倍、対照A剤 2000倍、対照B剤 1000倍(各薬剤スカッシュ2000倍加用)の希釈液にみかん葉片2葉を10秒間浸漬し、風乾。処理葉片および試供虫を試験容器に収めた。 ◎調査方法:処理1、4、6、7日後、虫体の反応を正常、異常、苦悶、死亡に分けカウントした。処理6日後、供試葉片の食害面積より食害率を算出 ◎考察:食毒作用によるゴマダラカミキリ成虫への効果はエクシレル®SE、対照剤ともに高かった。また、エクシレル®SEの効果発現はいずれの対照剤より早く、食害を低く抑えた。エクシレル®SEの食毒作用による効果は対照剤と同等あるいはそれ以上と考えられた。
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かんきつゴマダラカミキリに対する産卵抑制効果
産卵減少により、次世代幼虫が樹を枯らすことを軽減、次年度以降の害虫密度を低減します。毎年の使用が有効です。
【試験概要】◎品種:興津早生 ◎区制:1区1樹 ◎処理日:9日前区6月1日、19日前区5月22日 ◎処理方法:エクシレル®SE 5000倍を十分量散布 ◎調査日:6月27日、7月1日、7月4日、7月9日、7月14日 ◎調査方法:各区に10頭ずつ2~3日前に交尾させた雌成虫を放虫する。5日毎に餌のエクシレル®SE処理ずみの枝と無処理の枝を入れ替え、枝に産卵された卵数を計測する。最終調査日の7月14日に5回の産卵数を合計した。
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かんきつ高い耐雨性によるゴマダラカミキリに対する安定した効果
散布翌日に降雨処理を行い、対照剤に優る効果を示した。
2018年 愛媛県農林水産研究所 果樹研究センター【試験概要】◎品種:南柑20号 ◎区制:1区1樹 1連制 ◎処理日:6月12日 ◎処理方法:所定濃度を背負式動力噴霧器で散布 ◎降雨処理:処理翌日、放虫当日に人工降雨装置を使い25mm/hを50mmになるよう降らせた。 ◎調査方法:放虫7日後に供試虫の生存、死亡、苦悶別に計数
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