訪花コウチュウ類
コアオハナムグリ:コウチュウ目 コガネムシ科
Oxycetonia jucunda
ヒメヒラタケシキスイ:コウチュウ目 ケシキスイ科
Epuraea domina
マメヒラタケシキスイ:コウチュウ目 ケシキスイ科
Epuraea paulula
【加害作物】コアオハナムグリ:かんきつ、りんご
ケシキスイ類:かんきつ
コアオハナムグリは年1回発生し、越冬成虫が4月に現れ、かんきつの開花時期に果樹園周辺から飛来する。成虫は体長13mm前後で、濃緑色の翅に黄白色の斑点が散在する。
白い花を好み、かんきつ園では開花の始まるころから正午ころまで花の上にいて花粉や花蜜を食する。特に花蜜を吸うときに頭部やするどい爪で子房表面に線状の傷をつける。傷は果頂部から赤道部に及び、初め油浸状の傷が収穫期までに白く大きな傷になり、収穫物の等級に影響する。温州みかんよりも中晩柑類を好む。
ケシキスイ類は、茶褐色で平らな形をしており、体長はヒメヒラタケシキスイが約4mm、マメヒラタケシキスイは約2mm。生態は不明な点が多いが、周辺から飛来し、開花期間中は常にみられる。吸蜜時に幼果を傷つける。
*本説明内容は2018年9月時のものです
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かんきつコアオハナムグリの殺虫効果と被害防止効果
【試験概要】 ◎試験場所:大分県農林水産研究指導センター内圃場 ◎散布日:平成28年5月2日 ◎調査害虫:コアオハナムグリ ◎調査方法:散布後3日後、6日後、9日後の供試樹赤道面を一巡し成虫数を調査した。散布後32日後に樹木の赤道面の果実、200果について傷果を調査した。
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かんきつコアオハナムグリに対する効果
2016年 大分県農林水産研究指導センター
【試験概要】◎品種:川野なつだいだい ◎区制:1区1樹 4反復 ◎発生程度:少発生 ◎処理日:5月2日 ◎処理方法:動力噴霧機を用いて、1樹当り約10ℓを散布した。エクシレル®SE 5000倍、対照C剤 1000倍 ◎調査日:6月3日 ◎調査方法:赤道面の果実1樹当り50果について傷果調査を行った。◎考察:エクシレル®SEは、無処理区と比べて散布後の訪花数は少なく、傷果の発生も抑制していたことから、実用性は高いと思われる。薬害は認められなかった。
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