マダラカサハラハムシ(マダラアラゲサルハムシ)
コウチュウ目 ハムシ科
Demotina fasciculata Baly
マダラアラゲサルハムシともいう。本州、四国、九州に分布し、近年、静岡や九州等で局所的な多発事例が報告されている。成虫がチャの若葉を加害し、葉裏から直径1㎜程度の円形の穴を1~2個、多い時には10個以上空けるほか、若芽や新梢の柔らかい枝や葉柄を加害する。
本種は、年1回の発生で、産雌単為生殖を行い雌のみで増殖する。成虫は、体長は3~4㎜、赤褐色で黒斑がある。新成虫が8月中下旬に出現し、秋に産下された卵塊から孵化した幼虫と産卵後の成虫が越冬する。
茶園での被害は、秋芽で多いが、近年、一番茶芽や二番茶芽での被害も増えている。一番茶・二番茶芽による被害は、越冬後生き残った成虫によるため、これら茶期の成虫対象防除も有効であるが、産卵前の新成虫を対象とした防除が重要である。8月中下旬に被害葉を認め、叩き落し調査等で成虫を確認したら、速やかに防除を行うと良い。
*本説明内容は2018年9月時のものです
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茶マダラカサハラハムシに対する効果
2013年 静岡県農林技術研究所 茶業研究センター
【試験概要】◎品種:やぶきた(23年生)◎区制:1区20頭 3反復(室内試験)◎発生程度:放虫 ◎処理日:8月7日 ◎処理方法:エクシレル®SE 2000倍、対照E剤 2000倍 ◎調査日:8月19日 ◎調査方法:各試験区の生存虫数を調査。◎考察:本剤は対照薬剤と比較して同等の効果を示し、無処理と比較して効果は高く、実用性が高いと考えられる。薬害は認められなかった。
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