イチゴメセンチュウ
ハリセンチュウ目 アングイナ科
Nothotylenchus acris Thorne Strawberry bud nematode
【加害作物】いちご
いちごの生長点周辺に寄生し、新芽や花を加害する。展開葉や花は奇形となり、ランナーの葉柄はわん曲し幼葉は萎縮する。多発生の場合、株全体が萎縮し葉柄や芽が赤くなる。これは「いちごの赤芽」とよばれる。
奇形果を生じ結実数も減少、やがて枯死に至る。いずれの作型も育苗期が増殖のピークであり、被害は夏期に顕著となる。本種は被害株のランナーの他、雨水や灌水により周囲に伝播する。対策は、定植前に健全株をしっかりと選ぶことである。
また、被害株は見つけ次第、ランナーも含めて焼却処分にする。このほか、仮植床や定植後生育初期の薬剤散布も有効である。
*本説明内容は2018年9月時のものです