オウトウショウジョウバエ
ハエ目 ショウジョウバエ科
Drosophila suzukii
【加害作物】おうとう、もも、うめ、すもも、あんずなど
年10数回発生すると推察されるが、おうとうでは6~7月に2~3回発生する。越冬態は成虫。秋に発生した成虫が落葉の間などで越冬する。
春以降、野外の色々な果実で発生した成虫がおうとうの完熟直前に飛来し、果皮に産卵管で穴を開けて産卵する。幼虫は果肉を食害するので腐敗し収穫不能になったり、収穫後に幼虫が果実内に発生し問題になることもある。
本種は第1次加害種であるが、本種により傷果や発酵・腐敗した果実には、他のショウジョウバエも発生する(第2次加害種)ので被害は急速に進むことがある。おうとう園の早生種に成虫が飛来後は、園内の果実で継続して発生するので晩生種ほど被害は多くなる。
*本説明内容は2018年9月時のものです
防除に効果的な農薬
●エクシレル®SE

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おうとうオウトウショウジョウバエに対する防除効果

2010年 山形県農業総合研究センター 園芸試験場
【試験概要】◎品種:ナポレオン(27年生)◎区制:1区 1樹 ◎発生程度:中発生 ◎処理日:6月22日、29日、7月6日 ◎処理方法:エクシレル®SE 2500倍、対照D剤 4000倍 ◎調査日:7月6日、14日 ◎調査方法:各区から果実を採取し被害果実を調査。◎考察:本剤は対照薬剤と同等の効果で、無処理と比較しても効果は高く、実用性が高いと考えられる。薬害は認められなかった。
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おうとうオウトウショウジョウバエに対する効果

2019年 山形県農業総合研究センター 園芸試験場
【試験概要】◎品種:紅さやか ◎区制:1区1果、3連制 ◎処理日:5月17日 ◎処理方法:5月16日に果実を収穫し、アリスクリームカップ内に1果を入れ、その中にオウトウショウジョウバエ雌成虫3匹を放虫し、24時間後に産卵数を数えた。その後産卵された果実に薬液1㎖を散布した。エクシレル®SE 2500倍、対照O剤 2000倍 ◎調査日:5月23日 ◎考察:エクシレル®SEのオウトウショウジョウバエ卵に対する補正殺卵率は、対照薬剤に比較して優った。
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おうとうオウトウショウジョウバエに対する効果

2019年 山形県農業総合研究センター 園芸試験場
【試験概要】◎品種:佐藤錦/アオバザクラ ◎区制:1区1果 3連制 ◎処理日:5月21日 ◎処理方法:ハンドスプレーで300㎖/側枝の割合で散布。エクシレル®SE 2500倍、対照A剤 2000倍。散布3日後に果実を採取し、アリスクリームカップに1果を入れ、その中へ雌成虫3匹を放虫した。◎調査方法:24時間後に雌成虫の生死を確認して除去し、果実への産卵数をルーペや実体顕微鏡下で数えた。◎考察:エクシレル®SEのオウトウショウジョウバエに対する効果は対照A剤に比較して殺成虫活性が高く、無処理に比べても高い防除効果が認められ、実用性はあると考えられた。
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おうとうオウトウショウジョウバエに対する効果

2020年 山形県農業総合研究センター 園芸試験場
【試験概要】◎品種:佐藤錦/アオバザクラ ◎区制:1区1樹(1果3連制)◎処理日:6月8日 ◎処理方法:20果以上着果している側枝にハンドスプレーで100㎖/枝の割合で散布。エクシレル®SE 2500倍、対照B剤5000倍。 ◎調査日:6月18日(散布10日後)◎調査方法:アリスクリームカップに1果を入れ、その中へ雌成虫3匹を放虫した。放虫5日後に果実を解体して生存している幼虫数を調査して補正殺卵率を算出した。◎考察:エクシレル®SEの散布10日後の補正殺卵率卵は対照B剤と比べて勝り、残効性が優れていた。また、無処理に対しても効果が認められ、薬害の発生は認められず実用性は高いと考えられた。
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