ネギネクロバネキノコバエ
ハエ目 クロバネキノコバエ科
Bradysia sp. Welsh onion root darkwinged fungus gnat
【加害作物】ねぎ、にんじん、にら
幼虫は黒い頭部と半透明の棒状の腹部をもち、体長は老齢幼虫で4mm程度となる。ねぎおよびにんじんの地下部位を食害し、地上部に影響がでにくく収穫時に初めて発生に気付くことが多い。にんじんでは加害部位が黒褐色に変色し、針でついたような大きさから十数cmのものまであるが、被害の大きさの割に幼虫の寄生は少ない。
近縁の別種は腐食性であるのに対し、本種は新鮮な植物を加害するため実害が大きくなる。種の判別は難しいが、雄成虫は触角第4節の長さなどで簡易的に可能である。
成虫は食害をせず寿命も数日程度で、活発に飛翔することなく地表面を徘徊することが多い。ねぎでは始め茎盤に多く生息し、土寄せ後は葉鞘に多く分布する。土寄せ後は薬剤が届きにくくなるため、防除が困難となる。
*本説明内容は2018年9月時のものです